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「自由と進歩」の法政大学へようこそ―生命科学部に合格された皆さんへ―

2018年01月31日

合格おめでとうございます。


まだまだ寒い日が続いていますが,暦の上では春。皆さんにとっては,合格という嬉しい報せと大学生活への希望で,春の兆しがより一層喜ばしく感じられていることと思います。それと同時に,多少は不安も入り混じった気持ちかもしれません。
4月から始まる大学生活は,皆さんのこれからの人生,とくに社会の中で生き抜くための基礎づくりをする重要な時期にあたります。皆さんがこの大事な学生時代を過ごすことになる生命科学部は,130年以上の歴史をもつ法政大学の中でも,とても新しい学部です(2008年4月設置)。ただし,その前身となる工学部は70年以上,小金井キャンパスは50年以上の歴史をもっています。小金井という地名は「黄金に値する豊かな水が湧く」ことに由来します。武蔵野の面影を残し,玉川上水をはじめ,「はけ」の湧水など有数の水と緑に囲まれた街です。都心へのアクセスもよく,このように恵まれた環境で,皆さんの大学生活が有意義で実り多いものになるよう期待しています。

さて,本学が生命科学部を設置した理由は何でしょうか。それは,21世紀になって生命や環境を対象とした科学・技術の重要性がますます増しているからです。この状況を踏まえ,生命科学部では,「生命」と「環境」と「物質」三領域の有機的連関に基づいて,最新科学の知見を活用した「持続可能な地球社会の構築」に貢献できるような人材の育成を目指しています。これを実現するために,3つの学科ではそれぞれの理念を掲げ,それぞれ特徴的なカリキュラムを設定しています。
とりわけ,卒業研究(課題研究)は,大学生活でも最重要といってよいでしょう。これは授業科目ではありますが,実際に各自がテーマを設定して,研究を行うのです。「研究」とは,誰かすでに見つけたこと,誰かがすでに作ったものをなぞるのではなく,新しいことを発見したり,新しいものを創り出したりするチャレンジに他なりません。研究の過程で,専門分野の素養が深まることはもちろん,情報の取得や整理,論理的思考力や計画性,人間関係に至るまでさまざまなことが学べます。この経験を通して,将来社会で働くための「基礎力」が身につくでしょう。もちろん,研究を行うためには,予め基礎的な学力を身につけておくことが必須です。

皆さんご存じのように,法政大学は,2014年度から「スーパーグローバル大学創成支援事業」に採択されました。これは,単に留学生を増やしたり,英語で授業をしたりするというだけでなく,「世界のどこでも生き抜く力」を発揮し,「持続可能社会の実現」に向けて貢献できるような卒業生を送り出すという決意を法政大学が表明し,それが政府や社会から支持されたということを示しています。もちろん,このことは生命科学部にも当てはまります。本学部には,研究と教育に情熱を燃やす教員が揃っています。是非,この小金井キャンパスから世界に向けて,新しい科学や技術の成果を発信していきたいと切に願っています。このチャレンジ精神は,法政大学の長い歴史のなかで培われてきた「自由と進歩」の精神に通じるものがあます。皆さんには,ぜひ新たな時代を切り開く気概をもって学んでほしいと期待しています。

ただし,そのためには「受け身」であってはなりません。大学での学びは高校までの勉強とは根本的に異なっています。「教わる」のを待つのではなく,自分から積極的に「学ぶ」姿勢が重要ということです。みなさん自身が自ら積極的に学んでいかなければ,たとえ多くの知識は得られても真の知的スキルを向上させることはできません。また,学問の基本は「知的探求心」ですが,それを単なる好奇心に終わらせず,なるべく「体系的に」学んで下さい。そのためには,意識して「論理的思考力」を磨くことも重要です。さらに,近視眼的な必要性,狭い専門分野,現在の流行などにとらわれず,「広い視野」をもって学ぶことも大切です。これは,皆さんだけでなく,教員自身にもあてはまることなのです。

小金井キャンパス中庭には,生命科学部の学際的な志向をよく象徴する3本の木が植えられています。それは,ニュートンのリンゴの木,メンデルのブドウの木,孔子の楷の木(学問の木)で,それぞれ物質・生命・文科系の学問の象徴です。また,小金井は江戸時代から桜の名所です。4月の入学時には,これらの植物も,皆さんを歓迎してくれることでしょう。
時代を切り開く意欲ある皆さんの入学を,そして皆さんとともに学び,成長していけることを,生命科学部教員・在学生一同楽しみにしています。

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