2005年度

五感で感じる学び

フィールドスタディ(現地学習)は、キャンパスを飛び出し、私たちがおかれている社会環境や自然環境を肌で感じ、さまざまな実体験を通して自らの問題意識を高めようという目的で設けられているプログラムです。フィールドスタディの舞台には、自然保護、まちづくり、農業、地域福祉、文化、国際協力、植林などの分野が用意されています。五感を駆使して学ぶさまざまな経験は、将来にわたり皆さんの大きな糧となるでしょう。

コースリスト(2005年度は以下のコースで行いました)

テーマ実施場所 
  •  エコタウン飯田のまちづくり・地域の伝統芸能と社 会
  長野県飯田市
  •  黄河流域での植林活動と歴史的都市の都市環境を学ぶ
 中国陝西省扶風県、西安市、北京市  
  •  自然環境の実態把握(陸水、植生等)
  秋田県森吉町
  •  廃棄物資源化の現場及びそこで活動する人々を訪ねて
 東京都城南島、埼玉県小川町 
  •  里山の保護
 茨城県土浦市穴塚周辺
  •  日光と足尾に学ぶ・歩く
 日光、奥日光、足尾地域  
  •  地域における障害者の介護実践
 埼玉県三郷市
  •  NATURE'S WISDOM
 World Exposition AICHI
  •  ベトナムの大学生と交流し、ODAやNGOの活動を現地で学ぶ
 中部ベトナム(ダナン、フエ周辺) 
  •  暮らしと自然
 奥多摩町日原地区
  •  エコタウン吉川で環境保全と農業を考える
 新潟県上越市吉川区
  •  四季の棚田で農業体験
 新潟県上越市吉川区 
  •  日本の自然と吟行句会
 東京都、神奈川県、栃木県
  •  産業観光
 福岡県北九州市 
  •  首都圏における緑を中心とした地域環境
 東京都、川崎市
  •  高齢者の介護実践
 東京都、神奈川県
  • 北東北の縄文遺跡と失われた中世港湾都市の学習
 青森県青森市ほか 
  •  エネルギーと科学技術
 東京都、神奈川県、群馬県

№1 中国黄土高原での植林作業から地球環境問題を学ぶ

フィールドスタディ(中国黄土高原)

現在、世界各地で砂漠化が急速に進行しています。このコースでは、砂漠化が進む中国の黄河流域・黄土高原において植林活動をしながら、砂漠化の問題や、水資源、将来の食糧問題など、幅広い地球環境問題を学びます。植林作業では、西安理工大学など現地の学生との共同作業を通じて交流し、実際に地球環境のために共に汗を流します。同時に、いくつかの大学で中国の環境に関する講義も受け、さらに、西安および北京を訪ね代表的な歴史都市の環境なども立体的に学習します。2005年度には、8泊9日の日程で実施し、30名の学生が参加しました。

№2 自然環境(陸水・植生)の実態把握

フィールドスタディ(秋田県森吉町)

森吉山(秋田県)、富士五湖(山梨県)、白糸の滝(静岡県)、草津温泉(群馬県)を中心に、自然環境の実態把握を行います。森吉山では、ブナ原生林での地下水の保水状態や、標高によって植生が変化する様子を現地で学習します。富士五湖では、湖の成因と水温・水質の変化を調べます。白糸の滝では、地下水の湧き出すしくみを学習します。また、草津温泉では、酸性河川の水質改善を学びます。これらの実習を通じて、自然環境保護のありかたを考えます。

№3 エコタウン吉川で環境保全と農業を考える

フィールドスタディ(吉川)

農業の町、新潟県吉川で今日の日本農業と自然環境について考えます。農業は自然の恵みを受けて、我々の食糧を生産していますが、農薬や化学肥料による自然破壊を起こすこともあります。このコースでは、高齢化と過疎化という現代の農業地域の問題について、行政や農業団体、農家の方から直接に話を聞くことを通して、吉川で取り組まれている環境保全型農業の実際を学びます。また、ブナの森から水田地帯にかけての吉川の美しい自然にふれながら、ブナ林の保全と水の利用や、棚田の多面的機能などについて学びます。手作り山羊乳アイスを食べながら、楽しく見聞を広げませんか。

№4 産業観光

フィールドスタディ(北九州)

北九州市は従来型の名所旧跡を訪れる観光に加え、日頃触れる機会の少ない工場の製造現場や環境産業の現場を見学・体験することで、実践的に学習できる「産業観光」の振興に取り組んでいます。ここでは、北九州市のご協力を得て、新日本製鐵八幡製鐵所や、リサイクルに関連する各種工場や研究所、風力発電所などを集積したエコタウンを見学し、産業観光のあり方について考えます。