トピックス(2019年度以前)

人間環境学部に合格されたみなさんへ

  • 2019年12月24日
トピックス(2019年度以前)

合格おめでとうございます。人間環境学部長の梶です。都心に位置する市ヶ谷キャンパスは、桜の名所・外濠公園や靖国神社が近く、入学式の頃は、大学生活のスタートを祝うかのように、晴れやかに開花します。今春、このキャンパスで皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

人間環境学部は、持続可能な社会の構築をメインテーマとした総合政策学部です。持続可能性(サスティナビリティ)の観点から、「100年先に生きる子供たちが笑顔で暮らせる社会」を創造することをめざします。現代社会は、地球規模の環境問題、地方農山漁村の過疎化、都市における環境問題、先進国・途上国の貧富の格差の問題、企業の社会的責任、災害対策……と多様な課題を抱えています。本学部はこれらに対し、グローバルかつローカルな視野で向き合っています。法政大学が掲げるミッションの一つ、「持続可能な地球社会に貢献する」――これを率先して実践する学部が私たち人間環境学部です。

持続可能な社会を創っていくためには、「学際」といって、今までの各専門領域の垣根をこえて、「つながり」を見出して成果を結集する幅広い知識と柔軟な思考力、そして独力ではなく「協働」で課題解決をはかっていく能力が求められます。国際社会でも地域社会でも、現在はこのような力を持った人が求められています。この学部は、こうした力を養うのに最適な、生まれて約20歳の若々しい学部です。

学際的な素養と協働が必要であることを実感するため、「座学」(教室での学び)だけではなく、現代の課題が具現している社会の現場で体験実習するプログラムが充実していること、言い換えれば社会との連携・交流を重視していることも、本学部の教育の大きな特色です。

最も身近な「社会との交流」という点では、ウェブ・コミュニティ「法政人間環境倶楽部」にも注目頂きたいと思います。これは、学部の在学生、卒業生、現・元教職員、さらには学部の事業に協力いただいている外部の団体・組織の方々なども含んだ、広く学部の理念を共有する人々の、アットホームなプラットフォームです。ご覧になれば、様々な出会いと交流のきっかけが見つかるでしょう。

「持続可能な社会を創造する」とは、どのようなことなのでしょうか。「未来のことを考えながら、今を生きること」と言ってもよいと思います。この学部で展開している、新しくて創造的な学びに、ぜひ参加してください。皆さん一人一人も、私たち教員スタッフとともに、未来を「共創」していくのです。皆さんの入学を、心から歓迎します。

                                                                                                          人間環境学部長 梶  裕史