トピックス(2019年度以前)

人間環境学部に合格されたみなさんへ

  • 2019年01月10日
トピックス(2019年度以前)

合格おめでとうございます。人間環境学部長の渡邊です。都心に位置する市ヶ谷キャンパスの周囲には、数多くの桜の樹々があります。これらの桜は4月になると一斉に開花して、とても晴れやかな姿を見せてくれます。今春、このキャンパスにおいて皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

人間環境学部は、持続可能な社会を実現するための政策を考えていく総合政策学部です。現代社会に残された課題は数多くありますが、これらを解決し、例えば「100年先に生きる子供たちが笑顔で暮らせる社会」を創造することを研究しています。現代社会は、地球規模での環境問題、地方農山漁村の過疎化、都市における環境問題、先進国・途上国の問題、企業の社会的責任、災害、など多様な課題を抱えています。本学部はこれらの課題に対し、グローバルかつローカルな視野で向き合っています。法政大学では「持続可能な地球社会に貢献する」ことをミッションのひとつに掲げていますが、本学部はこれを実践する主体となっています。

社会における諸課題を解決するためには、幅広い知識と柔軟な思考力、そして政策を立案するための能力が求められます。このような力を獲得するためには、様々な学問分野を結びつけるなど、これまでの学問領域の垣根を超えた学際的な発想と探求心が必要です。国際社会でも地域社会でも、現代はこのような力を持った人が求められています。この学部ではこれらの力を養うための教育が展開されています。

本学部の特色のひとつは、社会との交流・連携を強化していることにあります。例えばフィールドスタディでは、国内・海外の各地域を訪ね、現地の様子を実際に見て感じることにより問題意識を高めることができます。教室での学習のみならず、五感を駆使して得られる知識と経験は皆さんにとって極めて重要なものとなるでしょう。また、キャリアチャレンジは、本学部が独自に連携する自治体、NPO、企業等の団体に研修参加する科目です。これにより、社会体験を積みながら知識と観察力、思考力を身につけることができるようになります。社会とつながることにより、未来社会を創造する人に成長していただきたいと考えています。

本学部にかかわりのある多くの人々が交流することを目的として、ウェブ・コミュニティ「法政人間環境倶楽部」が開設されています。これは、学部の在学生、卒業生、現・元教職員、さらには各種事業(教育・研究・社会貢献等)に協力していただいている方々、そして関係者のご家族など、広く学部の理念を共有する人々のプラットフォームです。一度ご覧ください。様々な出会いがあると思います。

「持続可能な社会を創造する」とはどのようなことなのでしょうか。「未来のことを考えながら、今を生きること」と言ってもよいと思います。どうぞ、この学部において展開されている創造的な学びの中にぜひ参加してください。皆さんの入学を心から歓迎いたします。

人間環境学部長 渡邊 誠