トピックス(2019年度以前)

人間環境学部に合格されたみなさんへ

  • 2017年02月01日
トピックス(2019年度以前)
小島学部長

小島学部長

 合格おめでとうございます。人間環境学部長の小島です。徐々にですが春の気配が感じられるようになってきました。長かった受験生活もひと区切りついて、ここから新たな一歩を踏み出し、前に進んでください。本格的な春となるこの4月に、にぎやかな都心にありながらも美しい桜の花につつまれる、この市ヶ谷キャンパスで、みなさんの晴れやかな笑顔に会えることを楽しみにしています。

 さて、人間環境学部とはどのようなところでしょうか。受験の際に、本学部のホームページをご覧になったみなさんも多いと思いますが、昨年の年末に大幅にバージョンアップしましたので、あらためてご覧になってください。また同じく年末に、人間環境学部のOBOGや現役学生のご家族、その他、本学部にかかわりのある多くの方の交流サイトとして「人間環境倶楽部」を開設しましたので、そちらもご覧になってください。ところで私は学部長として、昨年夏のオープンキャンパスの学部説明会で、多くの高校生のみなさんやご家族を前に人間環境学部について、次のように簡単に説明しました。

 「法政大学は2030年に向けて、「持続可能な地球社会に貢献する」ことをミッション(使命)の1つの柱に掲げています。そして人間環境学部はそのミッションを実現するフロントランナーであり、また様々な学問分野からアプローチする学際学部ですから、おそらく15学部から成る法政大学のうち9学部くらいをぎゅっと詰めたような学部です。ですから法政大学のどの学部にしようかと迷ったら、どうぞこの学部に来て下さい。」

 つまり、人間環境学部には様々な可能性があるということです。明白に目的意識を持って入学するみなさんばかりとはかぎりません。いろいろ受験したけれど、結局、人間環境学部しか受からなかった、いくつか受かったけれど、世間的な大学や学部の序列でみれば人間環境学部は妥当なところか、と思っているみなさんもいるかもしれません。

 でも、「持続可能な社会」という理念に共感し、あるいは、直感的にでもこの理念に魅力を感じてもらえたならば、様々な可能性がある人間環境学部は、入学する全ての学生に開かれた学部として、みなさんに成長のチャンスを平等に提供することを約束します。


 では、「持続可能な社会」とはどんな社会でしょう。学部のホームページには、「人間と環境の共存」と「人間と人間の共生」が両立した社会と説明しています。もっと柔らかくいうと、持続可能な社会とは、「人と自然を大切にしながら、みんなで今を生きて、未来を考える」社会、「100年先の子どもたちの笑顔があふれる」社会といってもよいでしょう。最高学府として学問を学ぶところなのに、あまりにも情緒的な表現と失笑されるかもしれません。しかし、ここにこそ人間環境学部の秘密があります。私は、人類史を俯瞰して、「知性なき感性には限界がある」、「感性なき知性は危険である」と考えています。ですから、知性と感性を分かちがたく結びつけることがとても大切なのです。そしてそれこそが、人間環境学部がめざす人づくりの理想です。

 私たち人間環境学部の学びのプロジェクトにどうぞ参加してください。そして、一緒に未来を創っていきましょう。