展示(2019年度以前)

『初版本の複刻版』(多摩)

  • 2017年09月15日
展示(2019年度以前)

初版本の複刻版をご紹介します。

法政大学図書館が所蔵する初版本の複刻版の中から、明治~昭和にかけて活躍した3名の作家(竹久夢二、小林多喜二、太宰治)の作品をご紹介いたします。

当時の装丁や挿絵、活字など、趣向を凝らして作られた初版本の美しさをお楽しみください。

 

9月「太宰 治」

9月は『太宰 治』の作品を展示いたします

図書館2F入口自動ドアを入って右に展示されています。

太宰治は、1909年、青森県の北津軽郡金木村(現在の五所川原市)で生まれた小説家です。

1935年には『逆行』が第1回芥川賞候補となり、1940年には、『女生徒』により北村透谷賞副賞を受賞しました。その後も多くの作品を発表し、流行作家となりましたが、1948年に玉川上水で入水心中により亡くなったとされています。誕生日であり、かつ遺体の発見された日でもある6月19日は、作品名にちなんで「桜桃忌」とされ、墓のある東京都三鷹市の禅林寺で法要が行われています。

戦前~戦後にかけて発表された数々の作品を展示しております。複刻版を通して、当時の雰囲気に触れてみてはいかがでしょうか。