2012年度

サステナブル社会が求める企業像の提言 ~E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス)を基準とした企業価値のリコンストラクション~

2012年度
申請教員 テーマ
サステナブル社会が求める企業像の提言
~E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス)を基準とした企業価値のリコンストラクション~

1.目標

サステナブル社会の実現に向けて、価値観の変換が迫られる昨今、資本市場における企業評価は依然として収益至上主義から脱却できていない。この活動は、一言でいえば投資を通じて未来社会のあり方を提言する活動でもある。国連が提唱する責任投資原則の考え方に沿って、E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス)という非財務情報を加味した企業価値の評価軸を策定し、実際に国内企業の再評価を行う。その成果を論文にまとめ、サステナブル社会が求める企業像として社会に提言する。論文は日経新聞主催の日経STOCKリーグへ応募し、第三者の評価を求める。

2.内容・計画

2012年4~5月
  • 企業評価に必要な基礎知識の習得とケーススタディを通じた企業分析のトレーニング
2012年6月
  • チーム編成(4~5名/チーム)、9~10チーム程度を想定(学生数:47名)
  • テーマの検討と絞り込み
2012年7月
  • 日経STOCKリーグへのエントリー
  • テーマの確定と評価軸の検討
2012年8~9月
  • (夏季合宿)チーム毎にテーマ、評価軸、分析手法等を発表
  • 基礎データの収集(アンケート、文献調査)とデータ解析
2012年10月
  • 投資候補企業(100社程度)
2012年11月
  • 投資候補企業に対するヒアリング調査
2012年12月
  • 投資企業20社の選定、バーチャルトレードの開始
  • (冬季合宿)論文・レポートの作成(8000字以内、図表別)
2013年1月
  • 日経新聞社へレポート提出、論文集の作成
2013年2月
  • 入選チーム発表(入賞チームは日経新聞で公表、本学HPにも掲載予定)
2013年3月
  • 表彰式

3.成果報告方法

問題意識、テーマ選定の背景、企業評価のプロセス、フィールド調査の結果をまとめた論文・レポート(8000字、図表別)を作成し、日経新聞社へ提出。(昨年は7チームが提出)併せて論集を作成し公開。入賞論文・レポートは、日経新聞、WEBで公開される。2012年度、7チームがエントリーし、うち1チームが大学部門で入賞(入賞17チーム/参加609チーム)。本学全体としても初出場初入賞となった。

4.達成指標

日経新聞社が指定する期限(2013年1月10日)迄に活動内容をまとめた論文・レポートを作成。レポートを提出したチームには、日経新聞社から参加証が発行され、入賞した場合は別途、表彰状が授与され、対外的にも入賞チーム名、大学名が公開される。日経STOCKリーグに対する企業人の認知度は60%以上と言われており、就職活動等でも高く評価されている。