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「わくわくほうせい!」 を法政大学のみどころに |
法政大学多摩キャンパスは東京都にありながら、従来より地域住民に里山として利用されてきた経緯もあり、広大な面積と多様な生態系を有する自然豊かなキャンパスである。この恵まれた自然環境を教材として活用した自然体験&理科実験のイベント「わくわくほうせい!」をとおして、子どもたちを主体とする地域住民が自然について楽しく学ぶこと、さらに大学生と地域住民が世代を超えて対話をする場を創出することを目標とする。
多摩キャンパスは都心から遠いことから、市ヶ谷キャンパス設置の学部に比べると受験生離れがおきている。また、在学生にとっても通いにくいことから、多摩キャンパスのさらなる「魅力」の付加が必要とされている。
在学生が自ら企画を作っていくことで、地域住民たちとの年齢や身分を超えた付き合いをできるようになること、自発的に活動をコーディネートできるようになること、仲間と協調しつつ法政大学を愛する心をはぐくむこと、そしてこれからの社会に必要なリーダー格に成長してもらうことを目的とする。
法政大学の、しかも多摩キャンパスにしかない魅力を存分にいかせることと、大学生が、その魅力に自信を持って活動し、自らを鍛え、成長していくことに意義がある。
本活動では、近隣または多摩地区の幼稚園・保育園・小学校・中学校・大人グループに対して、「オーダーメード」で自然体験イベント、理科実験イベントを提供する。これまでに本ゼミナールではJST(独立行政法人・科学技術振興機構)の支援により、多摩地区の小学生を対象とした理科実験教室や(2008年度)、近隣幼稚園・(保育園)児対象の自然体験教室「わくわくほうせい!」(2009~2010年度)を実施した実績がある。2010年度に「わくわくほうせい!」は、リーディング・ユニバーシティ募金による「地域リーダー育成」助成金の採用を受けた。昨年一年間の活動によって、学生たちの間に「地域リーダー」としての顕著な能力向上が見られた。
学生たちにより、ゼミホームページや地域広報誌への情報掲載、さらに近隣の学校、保育園への案内資料配布や電話による広報活動を行い、イベント提供先を決定する。今年度は、従来以上に広範囲を対象に、小学校や中学校にも広報活動を働きかけ、顧客との事前の綿密な折衝によって、より地域のニーズに対応した「わくわくほうせい!」を提供する。さらに本年度は、文部科学省と国土交通省が運営する「大学観光資源データベース」に登録することで、多摩キャンパスが法政大学の「みどころ」となり、教育と地域貢献の場として広く社会に認知されることを目指す。
以上2つの視点から目標の達成度を測る。そのための具体的な方法を以下に記す。