在学生の方へ(2019年度以前)

FICオープンセミナー「専任教員による研究発表会」の開催について

  • 2019年07月16日
在学生の方へ(2019年度以前)

FICオープンセミナー「専任教員による研究発表会」を開催します。
本企画では、教員・大学院生・学部生の学術的交流を図ることを目的とし、国際文化研究科の専任教員2名が、下記のとおり研究発表を行います。

1 日時   2019年7月23日(火) 17時~19時
2 場所   ボアソナードタワー3階 マルチメディアスタジオ(0300教室)
3 参加対象 国際文化情報学会に所属する教員、学生(大学院生・学部生)
4 発表内容(質疑応答を含む)

輿石 哲哉 教授 

 

「スコットランドにて英語を考える」

本発表は、タイトル通り、発表者が在外研究中にスコットランドにて英語について考察した内容を発表するものである。まず第一に、英語とスコットランドの関係について発表したい。一般的にスコットランドの英語はScottish Englishと呼ばれることが多いが、様々な歴史事情から、それはScotsと呼ばれる言語と区別すべき理由がある。発表では一般的にあまり知られていないこのScotsに焦点を当て、その成立の経緯・特徴と、その英語研究に対する意義について考察してみたい。さらに、第二に、発表者がスコットランドで在外研究中に行った学習者用英語辞書の文法記述について紹介したい。

松本 悟 教授 

 

「今なぜ開発援助か―過去を学ぶ意義と今を見つめる眼差し」

報告者はかつてNGO職員として東南アジアにおける開発援助の影響をモニタリングし改善を求める活動をしてきた。2018年度の在外研究を期に、15年以上前に自ら問題を指摘したプロジェクトのその後を調査する一方、かつて日本の開発援助に批判的だったタイのNGOの変化にも遭遇した。日本が世界最大の援助国だった20年前と比べ、援助額は半分以下に減っている。そんな中で、なぜ今さら開発援助について考え、そこから何を学び取ることができるのか。実務と研究の両面から問いかけてみたい。