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ソーシャル・イノベーションを社会、企業、そしてゼミにも(現代福祉学部福祉コミュニティ学科 土肥将敦准教授ゼミ)

2015年07月16日

手前、薬師寺風貴さん(ゼミ長・3年)。中列左から、國澤美織さん(2年)、土肥将敦准教授、山口潤さん(副ゼミ長・3年)。後列左から、廣瀬友香さん(2年)、冨澤麻美さん(2年)。※全員、現代福祉学部福祉コミュニティ学科

手前、薬師寺風貴さん(ゼミ長・3年)。中列左から、國澤美織さん(2年)、土肥将敦准教授、山口潤さん(副ゼミ長・3年)。後列左から、廣瀬友香さん(2年)、冨澤麻美さん(2年)。※全員、現代福祉学部福祉コミュニティ学科

「社会を変革したいと思っている人はぜひ来てください」―土肥准教授のこの言葉で入ゼミを決めた國澤さん。「自閉症の友人が差別を受ける姿を目の当たりにし、偏見のない社会を私の手でつくるのが目標です」と眼光を強めます。

「ソーシャル・イノベーション」をテーマに昨年4月に創設し、経営学をベースに福祉を含む市場社会の諸課題解決へ向け研究をする土肥ゼミ。

冨澤さんは「直接手助けするボランティアは、稼働力や継続性の面で限りもある。持続可能な福祉の在り方を考えるには、経営の要素が不可欠なのです」と、入ゼミ数週間で、早くも研究意義を感じています。

ゼミ初年度から専門書の輪読のほか、フィールドワークも実施。

「障がい者雇用のモデルとも言われる飲食店の全国30店舗弱をゼミ生で手分けして訪問調査しました」とゼミ長の薬師寺さんは振り返ります。「チェーン展開しているお店ですが、実際に補助金などに依存せずに経営できている店舗はそう多くはない。障がいの種類も考慮された人員体制まで築かれているのに、です」。初めて経営学に触れることになる土肥ゼミへの入ゼミを「大きなチャレンジだった」と言い、当初は用語一つひとつから調べる状態だったと苦笑いする薬師寺さん。運営母体やサービス内容の違いなど、さらなる考察を重ねています。

昨年、高崎経済大学と合同で外部識者を招きプレゼン大会を行った夏合宿

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CSR(企業の社会的責任)研究の第一人者でもある土肥准教授は、「福祉の世界に経営的な発想を取り入れることは想像以上に難しいが、その分、やりがいは大きい」と、ゼミ運営においても斬新な試みを行っています。

産官学の恒常的な連携に加え、学内他学部生や学外生とも協働。副ゼミ長の山口さんは、「特にアドバイザーとしてゼミに参加してくれている経済学部卒業の先輩の存在が、研究をより充実した内容にしてくれています」と話します。「調査や研究に行き詰まったときは経済学の知見でアドバイスをくれたり、1期生としてゼミ運営で悩んでいるときにはご自身の経験を話してくれたり。何よりも、フェアトレードを用いた起業を目指し、海外に行ってまで調査する意識の高さに、研究意欲を刺激されています」

「地域や取り組み内容など、縛りがないからこそ今後広がっていく学びが楽しみです」と2年生の廣瀬さん。土肥ゼミは今年度「大学生観光まちづくりコンテスト」(※)へ出場を予定し、研究を深化させています。

※課題となる対象地域をフィールド調査した上で観光まちづくりプランを競うコンテスト。JTBコーポレートセールスと三菱総合研究所が事務局を務め、官公庁や文部科学省なども後援している。

(初出:広報誌『法政』2015年度6・7月号)

活発な議論が行われる輪読

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