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地域経営論・市民活動運営論(現代福祉学部福祉コミュニティ学科 水野雅男教授ゼミ)

2011年11月15日

水野教授(前列中央)とゼミ生たち

水野教授(前列中央)とゼミ生たち

触れて感じ、貢献して学ぶ、地域づくり

金沢出身の水野雅男教授。「金沢大野くらくらアートプロジェクト」「輪島土蔵修復支援活動」などを手掛けた実績から、地域づくりには自ら足を運び、その土地に溶け込んでの課題解決が大切だと考え、ゼミ活動においてもフィールドワークをもとにした研究を行っています。「ゼミ研究に熱意を持って取り組んでもらうためにも、まずはフィールドワークでゼミ生に興味を喚起してもらえればと考えています」と水野教授は話します。

今年4月から始まった水野ゼミは、現在2年生11名が所属。活動内容は主に2つで、一つはテーマを設けてのディスカッション、もう一つは『コミュニティデザイン ―人がつながるしくみをつくる―』をテキストにした輪読です。ディスカッションは約1カ月半を1クールとし、ゼミ生全員がそれぞれ興味のある時事問題を持ち寄り、それらをカテゴライズしてグループを組み、各グループが研究した内容を発表してゼミ生皆で話し合うスタイル。輪読は、毎週事前に決めた章について議論します。どちらの活動においても、事前にそれぞれが調査を行い、生の情報を収集整理していることが特徴です。

10月21日(金)の授業の様子。一つの発表に対し必ず全員が発言して、活発な議論が行われる

10月21日(金)の授業の様子。一つの発表に対し必ず全員が発言して、活発な議論が行われる

10月21日(金)の授業では3つに分かれた各グループが、大学コンソーシアム八王子主催の「第3回学生発表会」への応募を目指して9月から取り組んでいた内容を発表しました。「子供たちからごみゼロ社会を目指そう!」をテーマにしたグループは、大学関係者や八王子市在住の方々へのアンケート・ヒアリングを踏まえ、ごみ削減活動をどのように周知したらよいか課題調査。ブラジル・クリチバ市での環境教育を参考事例に、マスコットキャラクターを導入しての子供への環境教育を提案しました。聞き役だったゼミ生たちは「数多い八王子市内全小学校への実現は可能か」「各種費用はどうするのか」「子供とその親御さん以外の人たちへの周知方法は?」などを質問。また、水野教授からは他の参考事例の検討に加え、同グループが応募提出用に作成した文書の書き方についてのアドバイスもありました。

ゼミ生たちは授業後、「先生の指摘はいつも鋭くて勉強になる」「コンサルタントをされていた方だから、社会で求められるノウハウも教えてもらえる」などコメント。水野教授は「地域づくりには継続も大切です。メディアの活用はそのために有効な手段。いずれは映像制作なども行い、活動の継続的展開についても学んでいってほしいと思っています」と話します。

金沢への弾丸ツアーで学んだ夏合宿

カラフルな自転車は“チャリdeアート”用に水野教授がプロデュースしたもの。夏合宿ではゼミ生たちも利用し、アートによる地域再生を学んだ

カラフルな自転車は“チャリdeアート”用に水野教授がプロデュースしたもの。夏合宿ではゼミ生たちも利用し、アートによる地域再生を学んだ

ゼミ開始年度ながら夏休みも活発な活動を行った水野ゼミ。3泊2日のうち2晩はバス車中泊という弾丸ツアーで金沢へゼミ合宿に行ってきました。現地では水野教授が携わった各施設やプロジェクトを中心に体験・見学。“チャリdeアート”と名づけられたデザイン性が高い自転車でアートスポットを巡るクリエイティブ・ツーリズムを体験したり、神奈川県から移住して雑貨屋を営む方の家(町家)で地元のデザイナーや陶芸家、教授なども集まったホームパーティに参加したほか、金沢市内各所の町家活用施設を見学しました。また、ゼミ生全員が初体験となった、町家での宿泊を経験しました。

「この合宿でゼミ生の一体感が高まりましたね」と振り返るのは、ゼミ長を務める工藤千紘さん。「先生がリラックスした雰囲気を作ってくださるおかげでもあります」と話し、小池菜摘さんは「慣れない町家での宿泊で、到着早々に階段から滑り落ちて階段下のガラス窓を割ってしまった人がいたのですが、先生は心配し民家の方に気を配りながらも、笑って写真を撮り、ご自身のブログに掲載までなさったんですよ」と笑いながらエピソードを語ります。しかし勿論、ただ楽しむだけでなく多くの学びを得たと話すゼミ生たち。中学生の時に福祉施設でボランティアした経験から将来は福祉関係の仕事に就きたいと考え、現代福祉学部に入ったという齋藤和貴さんは「伝統あるものを壊さず、むしろ活かして地域再生されていることが勉強になりました。古いものを新鮮に見せる先生のアイデアの斬新さを、僕もゼミ活動を通して身につけていきたいです」と話します。

海外福祉研修制度を利用して夏休みの10日間スウェーデンへ留学した小池さんのような経験以外にも、ゼミ生たちは地域のあり方や福祉制度を学ぶことで、プライベートな旅行先でも見方が変わり始めているそうです。経験をさらに自分たちの学びとするため、ゼミ生自らが提案し、後期初日のゼミでは通常の授業内容に加えて夏休み報告会も実施。「今年が水野ゼミ第一期なので、授業スタイルも自分たちで作り上げられることも勉強になります。来年も多くの後輩に入ってもらって、一緒に水野ゼミを盛り上げていきたいです」とゼミ生たちは未来の後輩に呼びかけます。