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アンケート調査と現場研修を通じて現代の教育現場で起こる諸問題を研究(キャリアデザイン学部 尾木直樹教授ゼミナール)

2011年10月18日

周囲の期待や評価を気にせず、自分の意見をぶつけあえる場所

後列左から、静 拓哉さん(4年)、飯塚 悠貴さん(3年)、近藤 結梨香さん(4年)、前列左から、尾木 直樹教授、大川 佳美さん(4年)

後列左から、静 拓哉さん(4年)、飯塚 悠貴さん(3年)、近藤 結梨香さん(4年)、前列左から、尾木 直樹教授、大川 佳美さん(4年)

教育評論家として知られる尾木直樹教授のゼミは、いじめ、不登校などの教育現場で起こる諸問題をテーマにしています。研究活動の柱の一つは、アンケートによる量的調査です。
「1年間をかけて調査の企画、協力いただける学校の確保、アンケートの集計、基礎分析などを行います。冊子として成果を形に残せるのがうれしいです」という4年の近藤さん。昨年実施した中学3年生を対象とした調査では「自分に自信を持てない子が予想以上に多いことが強く印象に残った」と話します。「日本特有の受験に偏った教育の影響とも考えられます」と分析するのは、先進諸国における日本の教育の異質性に着目し、この調査に取り組んだ4年の静さんです。

教員、カウンセラー、編集者など、幅広い分野を目指す学生たちが集まっている

教員、カウンセラー、編集者など、幅広い分野を目指す学生たちが集まっている

ゼミ調査は学外からの反響も得てきました。ある自治体では、ゼミ調査をもとにした尾木教授への協力依頼が市全体の取り組みへと発展し、別の調査は全国的な注目を集め、新聞でも報道されました。 尾木教授は「教員が言い出しにくい、気付きにくいテーマに率直に切り込んでいけるのは学生の強み。何より発想が大胆で面白い」と評価します。
スクールカウンセラーへの興味をきっかけに臨床教育学に出会った3年の飯塚さんは「もっと教育現場を知りたい、という思いがあり、フィールドワークが充実したこのゼミを選んだ」と話します。
小中学校の学習サポートや授業見学を行ったり、ある中学校とは調査結果をもとに現場の先生方と意見交換会を行うほど密接に連携しています。

真剣な表情で中学校でのフィールドワークに臨む

真剣な表情で中学校でのフィールドワークに臨む

教員志望の大川さんが最も思い出深いと語るのはゼミ合宿です。「ディベートで意見をぶつけあったり、尾木先生がどうして教員になったのかという話を聞き、皆の理解がより深まりました。また、ありのままの自分を出すことが大事という尾木先生の言葉どおり、このゼミは素のままの自分で学べる場所だと改めて感じました」。
静さんは「周囲に合わせて良い子を演じる傾向が僕にもありましたが、尾木先生の前では素直になれます。何でも相談できる先生以上の存在」と信頼を寄せます。「授業で使った尾木先生の著書を何十回も読み返している」という飯塚さんは、勉強が面白くて仕方がない様子です。
尾木教授の温かい人柄と気付きを与えてくれる言葉は、このゼミ最大の魅力です。学生たちに対して「どんな職業に就いても常に幅広い視点から子どもたちや国民の幸せを考え、それをサポートする生き方をしてほしい。そうした個人がつながり、より良い社会をつくる大きな力になればいいですね」と期待を込めます。

合宿での1コマ

合宿での1コマ

ゼミ合宿にて。尾木教授を囲んで記念撮影

ゼミ合宿にて。尾木教授を囲んで記念撮影