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英語圏の児童文学を読み解き自由に語り合うことで英語力や表現力を身に付ける(文学部英文学科 山﨑暁子准教授ゼミ)

2018年01月09日

前列左から、井上牧恵さん(前ゼミ長)、山﨑暁子准教授、中太杏奈さん、 後列左から、小松佑梨奈さん、山﨑悠生さん  ※全員、文学部英文学科4年

前列左から、井上牧恵さん(前ゼミ長)、山﨑暁子准教授、中太杏奈さん、 後列左から、小松佑梨奈さん、山﨑悠生さん  ※全員、文学部英文学科4年

イギリスをはじめとする英語圏の児童文学作品を読み解く研究をしています」と紹介してくれたのは、山﨑悠生さん。「子ども向けに平易な英語で書かれている児童文学なら、読みやすいだろうと思ったのですが、思いのほか手ごわいものでした。
例えば、『鏡の国のアリス』には、羽と体がパンでできていて、紅茶を飲むチョウなどの、不思議なキャラクターが出てきます。想像力を駆使しながら理解しないといけないので戸惑うこともありますが、奥深いと感じています」。

授業では、毎週交代制で発表担当者と進行役を決め、ゼミ生全員でディスカッションしながら、1、2週間で一つの作品を読み解いていきます。「文章表現にこめられた作者の意図や、日本とは異なる世界観などを自由に話し合っていると、作品に対する理解が深まります」と語るのは、ディズニー好きが高じて、原作の児童文学にも興味を広げたという小松さん。「ディズニーの幸福な世界観が好きでしたが、原作に触れてみると、残酷で怖いシーンなども描かれています。その違いを発見する過程で、夢のある作品に昇華させているディズニーの魅力を改めて感じることができました」。

授業では、毎週交代制で作品について自由にディスカッションをする

授業では、毎週交代制で作品について自由にディスカッションをする

英文学科のゼミは2年次から履修を受け付けており、複数のゼミを受講することも可能です。2年次からゼミに参加してきたという前ゼミ長の井上さんは「高校時代に『赤毛のアン』の作者であるルーシー・モード・モンゴメリの伝記を読んでから、彼女の人生が作品に与えた影響をもっと深く知り、卒論で書きたいと思っていました。そこで、2年次から山﨑先生のゼミに参加し、さらに関係のありそうなゼミも履修しました」と話します。卒業後は、大学院に進み、さらに研究を深めたいと意欲に燃えます。

ゼミに参加したことで、自分の成長を感じられたと喜びを見せるのは中太さん。「実は山﨑先生のゼミに参加する前は、文学作品を読むことに苦手意識がありました。でも、いろいろな作品を読んでいるうちに、英語の読解に慣れてきました。先日、TOEIC®の試験を受けたら長文問題がスムーズに読めたことに、自分でも驚いています」と笑顔を見せます。

そうしたゼミ生たちを温かく見守りながら、「文学作品に限らず、あらゆる文章を精読することを習慣付けてほしい」と語る山﨑准教授。「文章を読んで考察し、調べたことを自分の言葉でまとめる習慣は、将来きっと役に立つはずです」とゼミ生たちの未来に期待を寄せています。

(初出:広報誌『法政』2017年度11・12月号)

授業で扱う作品は 山﨑准教授が年度ごとにテーマを選定。2017年度のテーマ は「変身」。さまざまな要因で姿や形が変化する作品を考察した

授業で扱う作品は 山﨑准教授が年度ごとにテーマを選定。2017年度のテーマ は「変身」。さまざまな要因で姿や形が変化する作品を考察した

ゼミのメンバーが集まり、山﨑准教授を囲んでの食事会。ワイワイと語り合いながら食事を楽しんだ

ゼミのメンバーが集まり、山﨑准教授を囲んでの食事会。ワイワイと語り合いながら食事を楽しんだ