「電気研究会」

2019年10月08日

電子工作からロボット製作まで自力でのモノづくりを通じて実践的な技術を身に付ける

「電子工作や電気にまつわるモノづくり活動をしています」と紹介してくれたのは、代表の三橋さん。法政二高の物理部出身で缶サット甲子園※1 に出場した経験を、大学ではロボット製作に生かしています。
「経験がなくても取り組めるように、電子工作の基礎技術を教える講習会を開き、後輩の指導も進めています」。

約40人在籍する部員は2班に分かれ、全く違うタイプのロボット製作に従事。「設計から機械加工、プログラミング制御まで、試行錯誤しながら実践技術を身に付けられることが魅力」と口をそろえます。
「手のひらサイズで自律走行するマイクロマウス( 写真右上)を個々に自作しています」と語るのは、マイクロマウス班長の氏福さん。「使用する素材の手配から回路の設計、自動で走らせるためのマイコン制御まで、全て自力での作業になります。マイクロマウス競技に参加して、コースを完走させることが現在の目標です」。

二足歩行ロボット班では、全高70㎝の機体をコントローラーで動かす制御型ロボットの製作を進めています。「初参加した昨年の大会で刺激を受けて、製作意欲に火がつきました」という飛田さん。「ロボットの組み立て工程と動作制御をチームメートと分業し、週4日は自主的に集まって製作に励んでいます。6月の大会での予選突破が目標です」と意欲に燃えます。

マイクロマウス班に所属しながら、個人研究にも励んでいる馬場さんは「超音波を使った人体検出センサーの研究に取り組んでいます。従来の赤外線を利用したセンサーよりも安定性が高いので、自分で納得がいくまで精度を高めたいと思っています」と、完成間近の試作品づくりに熱を注いでいます。

作業工程が異なるので、二つの班はそれぞれ独自に活動を続けていますが、理科フェス※2 や小金井キャンパスの大学祭では、部員全員が協力し合ってイベントを盛り上げます。特に大学祭で開催している「電子工作教室」は、近隣に住む子どもたちからも人気。子どもが理解できるような教え方を考えることは、自分の知識の定着にも役立つので、1年生が講師役を務めるのが恒例です。

サークルでの活動を糧に、未来を夢見ているのは二足歩行ロボット班の班長を務める大澤さん。「機械工学やプログラミングの技術をもっと磨きたい。将来はロボット工学者として農作業をする労働ロボットを作って、高齢化で困っている農家の方々を助けたい」と思いをはせます。

(初出:広報誌『法政』2019年6・7月号)

※1 缶サット甲子園とは、空き缶サイズの模擬人工衛星をモデルロケットなどで打ち上げ、技術力や創造力を競う競技会。
※2 法政大学、明治大学、中央大学、東京電気大学が持ち回りで幹事校を務め、毎年12月に開催される理系サークル集結型のイベント。正式名称は「理科サークルフェスタ」。

前列左から、飛田匠さん(電気電子工学科)、大澤諒典さん(機械工学科)、後列左から三橋俊哉さん(電気電子工学科、代表)、馬場勝規さん(電気電子工学科)、氏福亮太さん(電気電子工学科)※全員理工学部3年

前列左から、飛田匠さん(電気電子工学科)、大澤諒典さん(機械工学科)、後列左から三橋俊哉さん(電気電子工学科、代表)、馬場勝規さん(電気電子工学科)、氏福亮太さん(電気電子工学科)※全員理工学部3年

マイクロマウス競技では、約3m四方(縦横16×16区画)の大きさに作られた迷路の最短ルートを自動探索し、ゴールまでたどり着く速さを競う

マイクロマウス競技では、約3m四方(縦横16×16区画)の大きさに作られた迷路の最短ルートを自動探索し、ゴールまでたどり着く速さを競う

理科フェスでは、マイクロマウスの展示の他に、二足歩行ロボットバトル大会を開催

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大学祭では地域貢献を兼ねて「電子工作教室」を開催。近隣に住む小学生でにぎわった

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