能楽研究会

2013年03月07日

日本古来の所作を覚えお囃子(はやし)を謡い、物語を舞う さまざまな魅力が凝縮

多彩なアプローチ法で能への理解を深める

後列左から、和田華容子さん(文学部史学科2年)、中込雄大さん(文学部日本文学科4年)、永井雅翔さん(文学部史学科1年)、竹内華奈さん(人間環境学部人間環境学科1年)。前列左から、槙小都子さん(キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科3年)、栁澤千代子さん(文学部日本文学科2年)

後列左から、和田華容子さん(文学部史学科2年)、中込雄大さん(文学部日本文学科4年)、永井雅翔さん(文学部史学科1年)、竹内華奈さん(人間環境学部人間環境学科1年)。前列左から、槙小都子さん(キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科3年)、栁澤千代子さん(文学部日本文学科2年)

1946年に発足した能楽研究会は、2012年7月に行われた全国学生能楽コンクールで2011年に続き2度目の優秀賞に輝き、その実力が高く評価されています。2011年度代表を務めた槙小都子さんは「本番1カ月前は授業の合間も無駄にせず猛練習しました。その成果を出し切っての受賞なのでとてもうれしく、ご指導くださる先生方の気持ちに応えることができほっとしました」と受賞を振り返ります。

同会の主な活動は「能の実演」「能面制作」「小鼓・謡の稽古」など。各活動について代表の栁澤千代子さんは「シテ方観世流小早川家の小早川修先生をはじめ、OBであるプロの師範が指導してくれます。稽古以外でも勉強になることばかりです。たとえば小早川先生が所属する会で舞台の掃除や準備、受付などの手伝いを通じて、プロの世界の雰囲気や舞台裏を垣間見ることができます」と伝統が脈々と受け継がれている同会の特長を話します。

現在、会員は11人。入会のきっかけはさまざまで、和田華容子さんは「私は能の摺り足など日本古来の美しい動作にひかれました。私の好きな古武道の流れをくむ理にかなった伝統的な動きを学ぶことができ、やりがいを感じています」と練習の厳しさ以上の達成感に目を輝かせます。

全国学生能楽コンクールでの優秀賞を喜ぶ会員たち

全国学生能楽コンクールでの優秀賞を喜ぶ会員たち

一方、能の物語に魅せられて入会したという永井雅翔さんは「能には平安時代の世界観が表れています。鬼や妖怪が愛し合い、時には戦います。その独特の物語世界を身体で表現したいと思い、門を叩きました。私は司馬遼太郎さんの短編『烏江の月』(謡曲に描かれた項羽を元にした作品)が好きで、いつか舞台で項羽を舞うのが夢です」と語ります。

竹内華奈さんは「私は昔から日本の伝統芸能が好きで、中高時代は箏曲を習っていました。高校時代に能を観る機会があり、能の秘めた表現法に魅了され、大学では能楽をやりたい!と決心して入会しました。同じ演目でも舞い方はさまざまで、他大学との交流舞台は楽しかったです」と本番での度胸の良さをにじませます。

毎年、佐渡島で夏合宿。薪能の舞台で稽古

毎年、佐渡島で夏合宿。薪能の舞台で稽古

会員それぞれが語る能への思いを受け、中込雄大さんは「能楽には人間の欲求を満たすさまざまな要素があります。工作が好きなら能面を作り、身体を動かしたければ舞い、音楽が趣味なら小鼓や謡もあります。どの分野も体験すれば、その奥深さに気づくはずです。法政の能研は数々の能楽施設へのアクセスも抜群で、卒業後も続ける方が多いです」といいます。

和気あいあいとした雰囲気の能楽研究会ですが、稽古は真剣そのもの。現在は1年間の集大成とも言える「法政能」(3月31日)に向けて、会員一丸となって稽古に励んでいます。

能面を自分で彫り自分で磨く

能面を自分で彫り自分で磨く

法政能に向けて稽古に励む会員たち

法政能に向けて稽古に励む会員たち