航空工学研究会 HoPE

2012年02月07日

 
「鳥人間コンテスト」2年連続出場を果たしたエンジニア集団

もっと身近に働くことの面白さと出会える場を

後列左から、掛巣義剛さん(理工学部機械工学科3年/会長)、山岡大祐さん(理工学部機械工学科3年/設計責任者)、玉川拓馬さん(理工学部機械工学科 航空操縦学専修3年/パイロット)、井上智也さん(理工学部機械工学科3年)。前列、加藤景子さん(理工学部機械工学科3年)

後列左から、掛巣義剛さん(理工学部機械工学科3年/会長)、山岡大祐さん(理工学部機械工学科3年/設計責任者)、玉川拓馬さん(理工学部機械工学科 航空操縦学専修3年/パイロット)、井上智也さん(理工学部機械工学科3年)。前列、加藤景子さん(理工学部機械工学科3年)

今年で設立43年を迎えた小金井キャンパスの「航空工学研究会 Ho P E」。1968年の発足当時は回転翼航空機の一種であるジャイロコプターを製作していましたが、1977年にテレビ番組「鳥人間コンテスト」(読売テレビ)が開始されて以降は、同コンテスト優勝を目指して滑空機を製作しています。
厳しい書類審査を勝ち抜き、昨年度に続いて本年度も同コンテストに出場したHoPE。主翼接合部の設計・製作担当の井上智也さんは「子どものころから見ていたテレビ番組に自分が参加していると思うと、気持ちが高ぶりました。今では『僕の大学生活の大半は、この研究会での活動だった』と思っています」。
滑空機部門に出場した20チーム中11位という結果は、正直なところ「不本意だった」といいますが、パイロットを務めた玉川拓馬さんは「飛行距離は42メートルでしたが、皆で作った機体に乗ってプラットフォームから飛び立ち、滑空したあの時間は、短くとも一生忘れられない経験」と振り返ります。

HoPEが目指すのは、3年連続の鳥人間出場。「後輩には記録を残してテレビに映ってほしい」と井上さん

HoPEが目指すのは、3年連続の鳥人間出場。「後輩には記録を残してテレビに映ってほしい」と井上さん

そんな玉川さんに全幅の信頼を寄せ、「もし本番で結果が出なくても、彼ではなく機体の責任」と考えていたという設計責任者の山岡大祐さん。航空機設計は研究会で引き継がれてきた貴重な書籍や、先輩の機体製作を見て学んできました。さらに「PCソフトの扱い方を学ぶ基礎講座から材料力学に流体力学まで、機械工学科の授業で学んだことはすべて役に立ちました。大変だったことは16人のメンバーをまとめ、ひとつのプロジェクトを進めていくこと。全員のモチベーションを保つことに苦労しましたが、それも普通の大学生活ではなかなか味わえない体験だったと思っています」。
鳥人間コンテストに16回もの出場実績を持つHoPEですが、学内の知名度は意外にも低く、部員募集が目下の課題です。「小金井には、将来エンジニアを目指している学生も多いと思います。HoPEではパイロットの命を預かる機体を製作しますから、『自分の作ったものに責任を持つ』という、デスクワークだけでは学べないエンジニアの心構えが身に付きます。もちろん他キャンパスの学生も大歓迎です」と、会長の掛巣義剛さん。
数は少ないながら、女子部員も活躍しています。フェアリング(コクピットの風除け部分)の設計・製作担当の加藤景子さんも「友人に誘われ、軽い気持ちで入部したのに3年間も続けられたのは、機体製作が想像以上に面白かったから。いつのまにか滑空機を格好いい! と思うようになっていました。女性にも気軽に門を叩いてもらえれば」と参加を呼びかけます。

ガレージ内の空間を最大限に利用する機体製作は、ぶつかって羽を壊さないよう移動にも気を使う

ガレージ内の空間を最大限に利用する機体製作は、ぶつかって羽を壊さないよう移動にも気を使う

分解した状態で、小金井からトラックで運んできた機体を会場で組み立て、最終チェックを行う

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