歌舞伎研究会

2009年04月20日

歌舞伎の魅力をより深く知るために、鑑賞会や歌舞伎上演など多彩な活動を展開

日本の伝統芸能「歌舞伎」を学祭で手づくりで上演

歌舞伎研究会のメンバーたち。2008年の会員は16人。

歌舞伎研究会のメンバーたち。2008年の会員は16人。

歌舞伎研究会は、1972年に落語研究会の有志が歌舞伎の勉強をするために設立。およそ40年の歴史を誇るサークルです。本学の古典芸能連絡会議に所属し、ほかの古典芸能系のサークルとの交流も活発です。

08年のメンバーは16人ですが、そのほとんどが研究会に入る前は歌舞伎に興味がなかったとのこと。「僕自身も歌舞伎のことをほとんど知らずに入会しました。しかし、一度その面白さを知れば、すっかりはまってしまいます。今ではメンバー全員が歌舞伎に夢中です」と語るのは、幹事長の中西広樹さん(文学部3年)です。

向かって左から、藤崎美知子さん(経営学部経営学科2年)、中西広樹さん(文学部哲学科3年)小杉知佳さん(文学部日本文学科3年)。

向かって左から、藤崎美知子さん(経営学部経営学科2年)、中西広樹さん(文学部哲学科3年)小杉知佳さん(文学部日本文学科3年)。

中西さんの言うように歌舞伎の魅力を深く知るために、研究会は幅広い活動を展開。月に一度は歌舞伎座や国立劇場などでの観劇会や、DVDでの鑑賞会を開催しています。特に4月の新入生歓迎歌舞伎鑑賞会では、入会の勧誘をかねて新入生を無料で歌舞伎座に招待。「私もこの鑑賞会で歌舞伎の魅力を知り入会しました。無料招待はメンバーのポケットマネーで行うのであまり大勢の方を招待できませんが、今度の4月の鑑賞会にはぜひ参加してほしいと思います。歌舞伎座は来年4月に建て替えられますので、現在の歌舞伎座の雰囲気を知る最後のチャンスになるかもしれません」とアピールするのは、文学部3年の小杉知佳さんです。

また、11月の学祭ではメンバー手づくりの歌舞伎をこの数年上演しています。舞台や道具をつくり、着物の着付けや舞台化粧なども自分たちで行う、文字通り「手づくり」の歌舞伎です。08年には『魚屋宗五郎』を上演しました。初めて舞台に立った経営学部2年の藤崎美知子さんは「長ぜりふもあり演じる前は不安もありましたが、演じ終わった後の達成感は格別です。歌舞伎の魅力は、同じ演目を演じても、演ずるごとに違った面白さがあること。江戸時代から培ってきた伝統の力だと思います。そうした歌舞伎の魅力をもっと知るために、歌舞伎全般についてさらに深く勉強したいと考えています」と語ります。

歌舞伎というと一般には分かりづらいものと思われがちですが、歌舞伎という言葉は「流行の先端を行く」を意味する「傾く(かぶく)」から生まれたものです。「基本はコメディー。泣き笑いがあり、現代の時事問題などもせりふに取り入れ、常に新しい試みがあります。言葉どおり斬新で、決して難しいものではありません」(中西さん)。歌舞伎研究会は、ほかの大学の歌舞伎サークルなどとも連携しつつ、そうした歌舞伎の魅力をより深く知るために、楽しみながら活動を行っています。

(雑誌「法政」2009年4月号より)