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株式会社オーエンス 代表取締役 髙橋 みどり さん

2015年04月23日

プロフィール

株式会社オーエンス 代表取締役 髙橋 みどり さん

株式会社オーエンス 代表取締役 髙橋 みどり さん

髙橋 みどり(たかはし みどり) さん

1956年東京都生まれ。
1979年法政大学法学部法律学科卒業。テレビのファッションレポーターを務めた後に、ファッション業界へ。PR 担当として、ジュンアシダ、メルローズで経験を積む。バーニーズ ジャパン、ジョルジオ アルマーニ ジャパンで宣伝部の責任者を務め、2000年に大人のためのスペシャリティストア「エストネーション」の設立に参画。2005年には株式会社オーエンスを設立した。現在は、ブランドのPR から店舗づくりまでを総合的に手がけるとともに、政治家や経済人のファッションコンサルティングも行っている。

自分の気持ちに素直に情熱を注げる仕事を続けてきた

バーニーズ ニューヨーク、ジョルジオ アルマーニ、そしてエストネーションなどファッション界の一線で活躍してきた髙橋みどりさんに、これまでの仕事の歩みとその原動力についてお伺いしました。

ファッション業界に飛び込みもがきながら過ごした20代

大学卒業後のファッションレポーター時代。取材の企画なども積極的に提案した

大学卒業後のファッションレポーター時代。取材の企画なども積極的に提案した

法政女子から法政大学に進学しました。法学部だったので男子学生ばかりで、女子は本当に少なかった。当時は学生運動も盛んな時期で、おしゃれをする雰囲気ではありませんでした。

私の学生時代は第2次オイルショック直前の就職氷河期。就職課で「やりがいのある仕事がしたい!」と直談判したところ、ある商社が初めて女性の総合職を募集することを教えてくれました。

採用試験には合格。でも、新聞広告でテレビ朝日がファッションレポーターを募集する広告を見て、ファッションにも興味があったので応募したところ、合格。商社の内定をお断りして、テレビの世界に飛び込みました。

担当は5分番組のファッション担当。取材を通じて、いかに大変な作業を経て洋服が生み出されているのかを知ることができたのは貴重な体験でした。

バーニーズ・ニューヨークで。世界中から新しいファッションを発掘するビジネスに触れ、一気に世界が広がった

バーニーズ・ニューヨークで。世界中から新しいファッションを発掘するビジネスに触れ、一気に世界が広がった

1年間のレポーターを終えた後、女性が働くうえでファッションビジネスは適していると思い、この世界に入りました。

ジュンアシダ、メルローズでPRを担当しましたが、実感したのは、自分が思っていたよりも仕事ができないということ。20代は泣きながら帰った日々もたくさんありました。

でも、30代になり役職がつくと少し力が抜け、自分がいろんな人に支えられてきたことに気づいたのです。ニューヨークのスペシャリティストア「バーニーズ・ニューヨーク」に出会ったのは、そんな時期でした。自分もこんな素敵なお店で働きたい!と強く思っていたら、日本に進出することになり、転職する機会を得たのです。

自分が行きたくなるショップを創りたい

バーニーズでは、アメリカ流のビジネスを学びました。今までは感覚を頼りにPRをやってきましたが、小売業であるバーニーズでは結果を数字で求められます。素敵なことをやっているだけでは商品は売れません。費用もかけるが、儲けも作る。バーニーズとの出会いで、やりたいことが少し見えてきました。

エストネーションの1号店を2001年有楽町にオープンさせた。オリジナル商品の開発やディスプレイなどほとんど全てのことに関わり、超多忙な日々を過ごす

エストネーションの1号店を2001年有楽町にオープンさせた。オリジナル商品の開発やディスプレイなどほとんど全てのことに関わり、超多忙な日々を過ごす

その後、ジョルジオ アルマーニに転職し、仕事で輝くために大切なことを学びましたが、同時に友人と新しい業態のプロジェクトを練っていました。そのスタイルは、自分が行きたいショップがないと感じている、仕事を持つビジネスパーソンに提案できるおしゃれなファッションアイテムを揃え、日本を訪れる外国人も満足させられるショップを作りたいというものでした。3年間をかけて事業計画を練りあげ、2001年にセレクトショップ「エストネーション」がオープンしました。

そして49歳のとき、今まで私を支えてくれた方々を今度は私が“応援”したいと思い、株式会社オーエンスを設立しました。クライアントからの依頼を受け、PRから店舗企画、商品開発、ブランディングなどを手がけています。

素敵な女性管理職を目指しがんばれ、法政女子

自身の会社、オーエンスを設立してからは執筆活動にも精力的。(左から)『アルマーニで学んだ仕事で輝くために大切なこと』(あさ出版、2006年)、『おしゃれの教科書 働く女性のワードローブ』(講談社、2011年)、『デキる男のお洒落の極意』 ( 講談社、2013年)、『大人おしゃれのルール FASHION RULE BOOK』( 講談社、2013年)

自身の会社、オーエンスを設立してからは執筆活動にも精力的。(左から)『アルマーニで学んだ仕事で輝くために大切なこと』(あさ出版、2006年)、『おしゃれの教科書 働く女性のワードローブ』(講談社、2011年)、『デキる男のお洒落の極意』 ( 講談社、2013年)、『大人おしゃれのルール FASHION RULE BOOK』( 講談社、2013年)

仕事で大切なのは、いつも楽しい気持ちを持ち続けること。お店づくりも、商品づくりも、関わった人自身が「着てみたい!」「見せたい!」と強く感じる物でないと売れません。

ニューヨークで衝撃を受けたバーニーズ。いつも好きなブランドのトップ3に入っていたアルマーニ。そして、自分が行きたいショップを実現したエストネーション。私は自分の気持に正直に生き、情熱を注げる仕事に関わってきました。

そして今、法政の女子学生にもがんばってほしいです。いまだに日本の大企業に女性の経営者がほとんどいません。今後、素敵な女性がたくさん登場すれば、若い世代も「あと10年がんばってみよう」と素直に思えるのではないでしょうか? ぜひ、法政大学でファッションスタイリング講座もしたいですね。

(初出:広報誌『法政』2014年度3月号)