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女優・脚本家・作家 中江 有里さん
2013年通信教育部文学部日本文学科卒業

2014年01月01日

プロフィール

女優・脚本家・作家 中江 有里さん

女優・脚本家・作家 中江 有里さん

1973年大阪生まれ。
89年に芸能界デビューし、数多くのTVドラマ、映画に出演。NHK BS「週刊ブックレビュー」で長年司会を務めた。2002年より脚本執筆業も開始。現在、NHK「ひるまえほっと」“中江有里のブックレビュー”、フジテレビ系「とくダネ!」のコメンテーター、さらに新聞の読書エッセイや書評など幅広く活躍している。

勉強する楽しさ、研究を深める喜びを知った大学生活

作家としても活躍中の中江さん。現在、通信制大学を舞台にした小説を構想中だという

作家としても活躍中の中江さん。現在、通信制大学を舞台にした小説を構想中だという

高校1年で芸能界にデビューし、現在は女優・脚本家・作家として幅広く活躍している中江有里さん。2009年に通信教育学部文学部日本文学科に入学、学業と仕事を両立させ2013年春、見事卒業を果たしました。

「子どもの頃から本が好きでしたが、NHKBS『週刊ブックレビュー』出演を機に自分の知識の少なさに気づき、文学を体系的に学びたいと思うようになりました」

そんな時中江さんは、電車で通信制大学の広告を目にします。高校を卒業できたのも通信制課程だったことから、大学も通信課程なら仕事をしながら学ぶことができると資料を集め、見つけたのが法政大学でした。

「番組でご一緒していた作家の藤沢周さん(※1)や金原瑞人さん(※2)など知人に法政で教鞭を執っている方が多く、身近に感じていたこと、また交通の便がよいことにも惹かれました。4年間で卒業という目標も立て、新しい日々に挑んだのです」

仲間の存在が大きな励みに

通信教育部の卒業式で。「多くの人に支えられ、学びの楽しさを知った4年間でした」

通信教育部の卒業式で。「多くの人に支えられ、学びの楽しさを知った4年間でした」

晴れて入学したものの、送られてきたテキストを見て、「甘かったかも」と不安を感じた中江さん。積極的にスクーリング授業を取り、レポートを提出し、試験を受け……しかし最初の単位取得試験で惨敗。

「まだまだ勉強が足りないと気づかされました。くじけかけた気持ちを奮い立たせ、絶対に4年で卒業すると気合いを入れ直したのです。今思えば、挫折したからこそモチベーションが高まったのでしょうね」

また、スクーリングを通して多くの仲間もできました。ランチをしながら勉強の不安を語り合い、欠席した講義内容をフォローし合う。一人ではないと感じ、心が軽くなったと中江さんは言います。

「勉強の楽しさを知ったのも法政に入ってから。苦手科目だった化学の授業で石鹸を作ったり、文化人類学の授業で知らなかった世界を垣間見たり。知識が増えることで視野が広がっていくのを実感しましたね」

専門分野では、文学を体系的にとらえられるように、上代から現代まで幅広く学びました。卒業論文では川端康成に見出された作家・北條民雄を取り上げ、正月返上で論文をまとめました。

「大学で何を学んだかと問われれば、問題を提起し、それを研究することと答えます。卒論を書き上げたことで、法政で学んだと胸を張って言える自分に出会えました。学ぶ機会を与えてくれた法政大学に心から感謝しています」

※1 1984年文学部卒。2004年より経済学部教授
※2 1979年文学部卒。1982年大学院人文科学研究科修士課程修了。1998年より社会学部教授