法政フォトジャーナル(2018年度)

「-日本文化を学ぼうシリーズ-能楽鑑賞教室」を実施しました

  • 2018年07月12日
法政フォトジャーナル(2018年度)

6月20日(水)、学生センターの課外教養プログラム「-日本文化を学ぼうシリーズ-能楽鑑賞教室」を実施しました。
本企画では、能楽を観に行くだけでなく、本学の登録団体である能楽研究会が講師となった事前学習を経たうえで能楽を観に行きました。
事前学習会では、能と狂言の違い、能の基礎知識、道具の紹介、当日の演目の見どころなどを、実演を交えながら能楽研究会が解説し、鑑賞前に理解を深めました。事前学習会終了後に、能楽研究会が作成した能面に触れたり、楽器の演奏をしたりなどの交流や、留学生が太鼓のたたき方をレクチャーしてもらう場面もありました。
鑑賞教室当日は、参加者の多くから「事前学習会のおかげで能に関する理解を深め、鑑賞を楽しむことができた」との声があり、事前学習会の重要性を認識しました。今回のプログラムを通じて、日本文化への関心が高まったのではないでしょうか。
課外教養プログラムでは、今後も日本文化についての知識を身に付け、体験を通して学ぶことのできるプログラムを実施していきます。 

【実施日】
6月13日(水):事前学習会
6月20日(水):作品鑑賞 狂言「清水」/能「葵上」 

【参加学生による感想】

動の狂言、静の能という感じで両者の違いを比較できる舞台でした。とにかく演者の姿勢の良さ、腹の底から響く肉声に圧倒されました。狂言の滑稽なやりとりからは笑いがもれ、かたや能の方はおごそかな幽玄の世界に引き込まれました。能の可能な限り小道具を排除した舞台設定でこれはある意味、鑑賞する側のイマジネーションを問われていると感じました。また学内の能楽研究会から事前学習を受けた事で演目を理解する上で大いに役に立ったと感じています。

(文学部 4年 森泉博夫)   

「葵上」非常に面白かった。主役の六条御息所が時を超えてありありと現出しているとさえ思いました。すごい迫力。迫真の嘆きが客席に届く。能という演劇の特徴(例えば作り物という演出。葵上という登場人物を舞台中央に置かれた小袖だけで表現)もわかりやすく表現されている良い演目だと思います。能楽堂自体の作りも面白かったです。席前のディスプレイに詞章が表示されていてわかりやすいし、英訳表示も出来るので留学生にもおすすめです。配られるパンフレットでは漫画で描かれたあらすじを見ることができ、とても親しみやすい作りになっています。来年も是非参加したいです。

(能楽研究会 2年 相馬陽平)

外濠校舎5階の和室で行われた事前学習の様子

外濠校舎5階の和室で行われた事前学習の様子

事前学習会での能楽研究会によるデモンストレーション

事前学習会での能楽研究会によるデモンストレーション

事前学習会での能楽研究会によるデモンストレーション

事前学習会での能楽研究会によるデモンストレーション

国立能楽堂での参加学生の集合写真

国立能楽堂での参加学生の集合写真