法政フォトジャーナル(2018年度)

東京2020応援プログラム「インクルーシブデザインワークショップ体験会」を 実施しました

  • 2018年06月04日
法政フォトジャーナル(2018年度)

東京2020応援プログラム「インクルーシブデザインワークショップ体験会」を5月23日に市ケ谷ボランティアセンターで実施し、21名の学生が参加しました。
本プログラムは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に「東京2020応援プログラム」として認定されました。

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、大会組織委員会は、障がいの有無に関わらず、すべての人々にとってアクセシブルでインクルーシブな大会となるような様々な取組みを推進しています。
本学学生においても、その取り組みを理解し、相互の人格と個性を尊重し合う共生社会の実現に貢献できるよう「インクルーシブデザインワークショップ体験会」を、開催しました。

体験会では、冒頭に講師である株式会社インクルーシブデザイン・ソリューションズ 高山希氏から、インクルーシブデザインは、高齢者、障がい者、外国人など、従来、デザインプロセスから除外されてきた多様な人々を、デザインプロセスの上流から巻き込むデザイン手法であることが説明されました。
次に日頃私たちが何気なく使用しているストローや、リンスとシャンプーを見分けるためのボトルについている凹凸や、iPhoneなどは、インクルーシブデザインの思想から開発されたことが説明され、参加した学生たちは興味深く聞いていました。
その後、「絆創膏を上手に貼るには?」をテーマに二人一組になりワークショップを行いました。二名の内一人は、目が見えない、片方の手が使えないなどのハンデを設定し、絆創膏を袋からとりだし、怪我をしていると想定した部位に絆創膏を貼ります。もう一方の学生は、この一連の動作観察し、1つ1つの動作を附箋に書き出していきます。その後、何が「絆創膏を上手に貼るには?」を阻害していたかを洗い出し、課題を解決する絆創膏の形状を提案しました。

参加した学生からは、片手で指に絆創膏を巻くのは困難だったので、巻きつく安全反射バンドのように、一部を貼り付けたら自動的に巻き付くような素材にしてはどうか?目が見えない状態だと表面、裏面がわかりにくいので、表面には凹凸をつけてはどうか?などのアイデアが出ました。

今後も市ケ谷ボランティアセンターではこのような障がいの有無に関わらず、共生社会の実現に貢献できるようワークショップを実施していきます。

講師の高山氏よりインクルーシブデザインの定義について説明を受ける

講師の高山氏よりインクルーシブデザインの定義について説明を受ける

目がみえないと想定して、絆創膏を袋から取り出し貼る

目がみえないと想定して、絆創膏を袋から取り出し貼る

片手が使えないと想定して、絆創膏を袋から取り出し貼る

片手が使えないと想定して、絆創膏を袋から取り出し貼る

現状の課題を洗いだし、課題を解決する絆創膏の形状をデザインしている学生たち

現状の課題を洗いだし、課題を解決する絆創膏の形状をデザインしている学生たち