法政フォトジャーナル(2017年度)

市ケ谷ボランティアセンター学生スタッフ(VSP)が「食べ物の銀行・フードバンク」を実施しました

  • 2018年01月22日
法政フォトジャーナル(2017年度)

12月9日(土)、市ケ谷ボランティアセンター学生スタッフ(VSP)が特定非営利活動法人セカンドハーベスト・ジャパンの協力のもと、「食べ物の銀行・フードバンク」を実施しました。

現在日本は食料自給率が低く、年間5500トンと多くの食料を輸入に頼る一方で、1800万トンもの食料を廃棄しています。このような食品ロスを解決する手段としてフードバンクという取り組みがあります。
フードバンクとは、包装の印字ミスや賞味期限が近いなどの品質には問題なくても通常の販売が困難な食品を、食品メーカーや農家、個人から引き取るなどして、福祉施設等へ無償提供する取り組みのことです。
今回の企画はこのような食品ロスやフードバンクについて考え学ぶ機会にすることを目的とし実施しました。

当日は初めにセカンドハーベスト・ジャパンより、食品ロスや貧困、フードバンクの取り組みの様子などを、映像を交えてお話いただきました。その間参加者は熱心にメモを取っており関心の高さが伺えました。
その後参加者が自宅から持ち寄った持て余した缶詰を利用し、カレー作りを行い、余った食材でも活用の仕方次第で家庭でも食品ロスの対策が出来ることを和やかな雰囲気の中学ぶことができました。
参加した学生からは「勉強になった。満足した内容だった」と好評で、フードバンクへの理解も深まり食品ロスに対する意識が向上したようです。

〈企画者感想〉

・日本でも広がりつつあるフードバンク。日本では6人に一人が社会生活の中で十分に栄養のある食べ物が得られない状態にあり、それに対して日本では家庭内だけでも年間600万トン以上の食品が捨てられています。それは日本人全員が毎日お茶碗一杯分の食べ物を捨てていることになります。今回私この現実を知ってもらいたくてこの企画を実施しました。講義のなかでは自分の持ってきた缶詰の説明や日本で起こっている食品ロスや貧困問題など興味深い内容を説明してもらいました。海外ではボランティアと言ったら、フードバンク!という話をきいて日本でもこれから更に多くの人に認知してもらえると感じました。みんなで行ったカレー作りは、これまで食べたことのない美味しいカレーが出来上がりました。家庭から持ってきた缶詰でもこうやって美味しく食べることができるのだと実感することが出来ました。今後もさらにフードバンクを広める活動を続けていきます。

(法学部政治学科1年 藤山雄多)

 

・飲食店、スーパーなどで大量に廃棄される食品を見て、「もったいない」と感じる人は多いのではないでしょうか。今回の企画がきっかけでフードバンクを知り、「もったいない」と感じながらも食品を廃棄している側と、食べ物を必要とし受け取る側の双方の困りごとを解決できる点に大きな魅力を感じました。
今回の講義の中で、国際的に日本はフードバンクの数が圧倒的に少ないこと、そして認知されていないとお聞きしました。誰もが生きるうえで必要不可欠な「食事」に困ることがないように、更に多くの人にフードバンクについて知って頂きたいです。

(キャリアデザイン学部2年 赤羽七美)

 

・私たちは、当イベントを学習の場という面と交流の場という面の2つの側面を持ったイベントとすることを目標としておりました。当イベント終了後に、参加者の皆様から「勉強になった。」、「楽しかった。」、「みんなと仲良くなれてよかった。」、「このイベントを企画してくれてありがとう。」等の感想を頂きました。それらの感想から、私たちの目標を達成することができたのだと実感し、当イベントを企画してよかったと心から思いました。
メンバーの皆、法政大学ボランティアセンターの職員の皆様、講師を引き受けてくださったセカンドハーベスト・ジャパンのスタッフの皆様、参加者の皆様と共に、当イベントを実施できたことを非常に嬉しく思います。

(法学部法律学科3年 梅崎大樹)

講師より日本の食品ロスの現状についてお話いただく

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家にあった余った缶詰を使ってカレーづくり

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作ったカレーをみんなで食べ食品ロスについて語る

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想像していたより美味しいカレーが出来きたので、2杯目を食べる

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