法政フォトジャーナル(2017年度)

市ケ谷ボランティアセンターが東京2020応援プログラム「ブラインドサッカーから学ぶチームビルディング」を実施しました

  • 2017年06月05日
法政フォトジャーナル(2017年度)

「ブラインドサッカーから学ぶチームビルディング」は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に「東京2020応援プログラム」として認定され、5月22日に市ケ谷キャンパスで行われた本プログラムには22名の学生が参加しました。

ブラインドサッカーとは、アイマスクをつけ、音のなる特殊なボールを使うフットサルです。アイマスクをつけて視界を遮ることで、全員が公平な状態でプレーすることができます。今回の企画では、ブラインドサッカーを通じて、チームビルディングに必要なコミュニケーション法を体験すると同時に、「見えない」ことがどういうことかを体で感じることを主な目的としました。

プログラム中に様々なワークを行いましたが、特に、「見える人」と「見えない人」が混ざって試行錯誤するワークは、チームビルディングを学ぶには最適な内容でした。このワークは、まず「見える人」4人が四角形の四隅に立ちます。その四角形の真ん中に「見えない人」が立ち、四隅の「見える人」が持っているボールにタッチしに行きます。ボールは4人のうち1人が持っていて、「見える人」は「見えない人」に掛け声や合図でボールの位置を伝えます。これを四角の中でパス回しをし、制限時間内に、何回タッチできるかを競うものです。参加者はこのワークの中で、どうすれば多くタッチできるかを、見える立場と見えない立場の両方の視点から考え、チーム内で議論を重ねました。最初は制限時間内に5回程度しかボールにタッチすることは出来ませんでしたが、最終的に15回程ボールにタッチすることが出来ました。
また、音だけを頼りにコーンにボールをあてるなどのワークも実施しました。
このプログラムを通して、それぞれのあだ名で呼び合うことで、自ずとチームメイトとの距離が近くなり、意見を出し易い雰囲気になりました。参加者には、名前を呼びあうという些細なことが、チームビルディングには非常に効果的であるということがわかって頂けたかと思います。

本プログラムを通して、障害者と健常者の間の「見えない壁」を取り払い、視覚障害者との共生に関心をもってもらうこと、仲間が主体的に自分らしさ、多様性を発揮しつつ、相互に関わりながら一丸となって共通のゴールを達成しようとするチームビルディングを学ぶことが出来たと思います。

ブラインドサッカー協会からブラインドサッカーの概要について説明を受ける

ブラインドサッカー協会からブラインドサッカーの概要について説明を受ける

目隠しした人が制限時間内にボールにタッチする回数を競うワーク

目隠しした人が制限時間内にボールにタッチする回数を競うワーク

音だけを頼りにコーンの場所を確認する

音だけを頼りにコーンの場所を確認する

目隠しした状態で音を頼りにコーンにボールを当てる

目隠しした状態で音を頼りにコーンにボールを当てる