2016年度「私が教えます！」実施報告

学生センターの「私が教えます！」は、自身の取り組み、特技、資格、活動を通じての成長、失敗談などを紹介したいという学生のエントリーシステムです。自身の経験を自らにとどめることなく、他の学生に惜しみなく伝え、役立ててもらう。エントリーする学生は「知をまこう」という、ピア・サポートスタイルに共感してくれたみなさんです。

「聞きたい！」という学生の投票を経て、2016年度は4つのプログラムが実現しました。今年度は、発表者の熱い想いから3キャンパスで発表したプログラムもあり、キャンパスごとに参加者の雰囲気を見ながら、工夫を凝らして発表をしていました。また、本制度で初めて英語での発表を実施するなど、新たな形が生まれました。

「オーストラリア留学経験者が語る　超初心者向け！留学ってどんなこと？私が教えます！」（多摩4/17・小金井5/11・市ケ谷5/18）のプレゼンター樋口翔一さん（文学部4年）は、派遣留学生としてシドニー大学で学んだ経験をもとに、“留学で得たもの”を語りました。
留学の制度や準備、現地の授業の様子を、事前に用意したレジュメや写真を見せながら紹介しました。冒頭に一人ひとりに参加の目的を尋ね、留学を考え始めたばかりの方から既に派遣留学の申請をする予定の方まで、それぞれに合ったメッセージを送りました。

「海外インターンシップで得られた4つの能力、私たちが教えます！」（多摩6/22・市ケ谷6/29・小金井7/6）のプレゼンター宮内まりこさん（文学部4年）、藤松文香さん（法学部3年）は、海外での就業体験をもとに、“海外で働いて得られた能力”を紹介しました。
それぞれベトナムの土産物屋、インドのレストランで働き、失敗したことや学んだことなどを語りました。活動の中で、「ビジネスの知識」「深い人間関係をつくる力」「世界でチャレンジしようとする気持ち」「“自分から”行動する気持ち」が醸成されたという報告がありました。

「Made in Italy – From passion to excellence 私が教えます！」（市ケ谷7/11）のプレゼンターTEBALDI Adrianaさん（経営学部3年）は、母国であるイタリアの様々な分野における優秀なブランドを紹介し、“イタリアのものづくりにかける情熱”を紹介しました。
イタリアの食文化やファッション、自動車業界など各分野で活躍している企業の多くは長い歴史をもち、その歴史の中で徐々に現在のブランドを形成した、と語りました。紹介されたブランドの中には意外なイタリア発祥のものもあり、参加者はイタリアについて理解を深めると同時に新しい知識を得ることができました。

「こんなにおいしい！ポーランドのグルメ、私が教えます！」（市ケ谷10/5）のプレゼンター志保さん（キャリアデザイン学部4年）は、3週間ポーランドで和太鼓を使った文化交流を行ったことや、ポーランドの伝統料理や文化を紹介しました。
当日はポーランド伝統料理zurek（ジュレック）が振る舞われ、「クリームシチューに似ていて、ちょっと酸味があっておいしい」と参加者から好評を得ました。ポーランドの生活や和太鼓について熱く語っている姿が印象的でした。

参加者からはさまざまな感想が寄せられました。「大学の制度を活用して発表している姿がすごいと思いました」「具体的な体験談から留学に対する不安が解消されました」「参加者を巻き込みながら進めているのが素晴らしいと思いました」「英語は得意ではなかったのですが聞き入ってしまうほど楽しいプレゼンでした」「自分の大学の先輩が活躍する姿を見てカッコいいと思いました」など、同じ立場の学生や留学生がプレゼンターを担う良さを感じていました。

一方、プレゼンターからは「発表の準備はとても大変でしたが、その分終わった後に参加者からのフィードバックを読み返している時の達成感は最高でした」「自分たちで一からプレゼンをつくり上げるのはとても楽しい経験でした」「ポーランド人の友人に、大学でポーランド料理を紹介したことを伝えたら、とても喜んでくれました」など、終えた後に達成感を得たようです。
また、「この制度を活用することは自分の自信にも繋がるので、もっと多くの学生にプレゼンターをしてほしいです」と、今後の「私が教えます！」への期待の声もありました。

「私が教えます！」は少人数で、顔の見える密なコミュニケーションをはかります。個人でも団体でもOK！興味のある方は学生センターまでお問い合わせください。多摩、小金井キャンパスのプレゼンターのエントリーもお待ちしています。

関連リンク

• （募集中）私が教えます！
• 「KYOPROスタッフ」募集中
• ピア・ネット