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学生団体Libertyerが提案した惑星系の名前が国際天文学連合(IAU)に採用されました

2016年01月18日

太陽以外の恒星の周りを回る惑星(以下、系外惑星)に、本学の学生団体Libertyer(リバティア: 代表 情報科学部コンピュータ科学科2年 栗原航さん)が提案した名前がつけられることが2015年12月15日に国際天文学連合(International Astronomical Union、以下IAU)から公表されました。

2015年12月現在2,000個あまりの系外惑星が発見されています。IAUは一昨年から、これらのうちで2008年12月31日以前に発見され性質がよく調べられている、20個の系外惑星とその中心の恒星(主星)に対して名前をつける「太陽系外惑星命名キャンペーン(NameExoWorlds contest)」を実施してきました。古くからある天体の固有名は、神話や伝承や古いカタログなど起源がさまざまですが、現在では公式に天体に名前をつける権限はIAUだけが持っています。このキャンペーンは、広く一般の人々が系外惑星とその主星の名前つけに参加できる最初の機会でした。

このキャンペーンではまず、20の惑星系に対して事前登録した団体が名称案を応募しました。その案は全世界に公開され、それに対して世界の誰でもインターネットで投票できる仕組みがIAUによって作られました。2015年8月から10月までの投票期間に、世界182の国と地域から57万票以上の投票が寄せられました。この投票結果を基に、名前つけのルールなどを確認し、必要に応じて適切な変更を行った後でこのたびIAUは、19の惑星系(14の恒星とそのまわりを回る31の惑星)の名称を承認し公表しました。

その一つ、ξ Aquilae(わし座ξ星)とその周りを回る惑星ξ Aquilae b(わし座ξ星b)にLibertyerが提案した名前がつけられることになりました(注)。

主星(ξ Aquilae) の名前 Libertas(リベルタス)
惑星 (ξ Aquilae b) の名前 Fortitudo(フォルティチュード)
※提案名「Libertas」および「Fortitudo」は、ラテン語でそれぞれ「自由」および「不屈の精神」を意味します。

提案者でありこの学生団体の創設者でもある福島広大さん(理工学研究科システム工学専攻修士1年)は「わし座ξ星の惑星系にちなみ、自由に空をかけるわしの翼から『Libertas』という言葉を、そして強さを象徴するわしの魂から『Fortitudo』という言葉を提案しました。すべての人々のはるか空の彼方、不屈の精神のもとに、自由の光が輝くことを願って。提案名にはそんな想いが込められています」と述べています。

名称を提案した団体は、アマチュア天文団体・学校・大学・プラネタリウムなどです。このたび採択された名前を提案したのは、北米(米国、カナダ)より4団体、中南米(メキシコ)から1団体、中東・アフリカ(モロッコ、シリア)より2団体、ヨーロッパ(フランス、イタリア、オランダ、スペイン、スイス)より6団体、そしてアジア・太平洋地域(オーストラリア、日本、タイ)よりの6団体でした。採択された名前の語源には、さまざまな歴史や文化を反映した神話の登場人物、有名な科学者、架空の人物、古代都市や消滅した言語の言葉などがあります。

(注)ギリシア文字ξの日本語の表記には、クシー、グザイ、クサイなどが使われています。英語では xi です。

採択されたすべての名前は下記の各ウェブサイトでご覧いただけます。

提案者でありLibertyer創設者の福島さん(左)と、現代表の栗原さん(右)

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昨年9月にLibertyerが小金井市観光協会と開催した「お月見のつどい」

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「お月見のつどい」では、地元小学生にもわかりやすい天体説明を実施

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Libertyerメンバー

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