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「フランス文化まるごと探訪」を実施

2012年02月20日

撮影場所/国立西洋美術館

2012年1月17日(火)、学生センター・課外教養プログラム「フランス文化まるごと探訪」を実施しました。訪れたのは上野にある国立西洋美術館。参加者は2つのグループに分かれて、ガイドのギャラリートークを受けながら、フランス作品を中心に鑑賞しました。
まずは建物の外にある像、オーギュスト・ロダン作「考える人」。筋肉を見せるため裸像であり、デフォルメで足の指が大きく作られています。館内にもロダンの作品が数々あり、等身大の像は当時あまりにもリアルで、人々から人間に粘土を貼りつけたのではないかと疑われたとのこと。それ以来、ロダンは実際の大きさと異なる作品を作るようになったそうです。ル・コルビュジエの設計した本館に入ると、足元を気にせず階下の彫刻を鑑賞できるよう、階段ではなくスロープづくりとなっていました。
ここからは絵画、最初はニコラ・ド・ラルジリエールの「幼い貴族の肖像」でした。1714年頃の油絵で、ピンクの洋服を着た男の子の絵で、ルイ15世ではないかと言われています。当時7歳以下の子供は男女ともに服が一緒で、ピンク色は子供が着る服だったため現代のように大人が着ていると変な目で見られたそうです。
マリー=ガブリエル・カペの「自画像」。水色のドレスを着た22歳くらいの女性画家が得意気な顔をしている作品。この頃はマリー・アントワネットや舞踏会の時代で、水色で胸の辺りが開いたふんわりとしたドレスが流行っていたことから絵画にもその影響が見られます。
エドゥアール・マネの「ブラン氏の肖像」。この作品は今までのリアルな絵と異なり2Dで描かれています。これはこの時代にカメラが登場して記録の役割を果たすようになったため、このような手法になったそうです。
クロード・モネの「チャーリング・クロス橋」。ロンドンで描かれたもので、ビッグ・ベンとテムズ川を想像させるものが描かれていました。汽車の発明により郊外に行けるようになり、またチューブ入り絵の具の登場でその場で描けるようになったことが影響しています。そして、みんなが同じ絵の具を使うため、この頃から更に個性への執着が増したとのことです。
クロード・モネの「睡蓮」。とても色鮮やかな絵ですが、黒だけは使われていません。これも個性を意識しています。ポール・シニャックの「サン=トロペの港」。点描で数学的に計算されているそうです。
中には西洋絵画に交じって、藤田嗣治の「坐る女」もありました。藤田は戦後フランスへ帰化したためです。
ジョアン・ミロの「絵画」にはタイトルがありません。タイトルが無い作品は数多くありますが、これは何に見えてもいいという画家の考えで、タイトルを付けて自分の考えを押し付けることを避けるためだそうです。
そして、20世紀末に描かれたサム・フランシスの「ホワイト・ペインティング」。何が描かれているのかはもはや各人の感覚であり、飾る向きなどもわからないというものでした。約1時間のギャラリートークはここで終了し、その後は参加者だけでその他の作品を鑑賞し、感想などを話し合う「振り返り」を実施しました。
当プログラム実施にあたって、KYOPROスタッフが「法政大学とフランスの関わり」についてまとめた資料を作成し、西洋美術館ではフランス作品を中心に鑑賞するといった、本学とフランス文化とのつながりを考える構成にしました。
法政大学は、今年度から「国立美術館キャンパスメンバーズ」に加入しています。国立美術館では、学生証を提示すれば平常展が無料で観覧できます。活用してみてはいかがでしょうか。


【担当KYOPROスタッフ】
小川 千尋(社会学部・メディア社会学科1年、グループリーダー)
勝木 萌 (法学部・法律学科4年)
葈澤 玄英(社会学部・社会政策科学科3年)
水野 雄史(文学部・地理学科4年)


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「フランス文化まるごと探訪」を実施
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