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恩賜上野動物園訪問エコツアー「我々の生活と生物とのつながりを知ろう」を開催し、生物の謎に触れました(2019年3月28日)

2019年03月28日

2019年3月28日、当日は桜が満開の中、環境センターの企画で東京の都心部に位置し、ジャイアントパンダを始めとする約350種2500点の動物や野鳥が観察することができる恩賜上野動物園を訪問しました。

江戸時代、上野動物園の敷地には、伊勢津藩主藤堂家、弘前藩主津軽家、越後村上藩主堀家という三大名のお屋敷が所在し、園内には国重要文化財の旧寛永寺五重塔、閑々亭、旧正門、日本最初のサル山等の数々の歴史的建造物が所在しています。

まず、本学環境センター榎本がIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストや絶滅危惧種の国際取引を規制するワシントン条約(CITES)における絶滅の危険度が高い動物や歴史的建造物を中心に東園及び西園を案内しました。

団体見学したアジアゾウやスマトラトラの生息地では、スナック菓子、インスタント麺、洗剤等に使用されているパーム油の原料となるアブラヤシの伐採が進んでおり、熱帯の森が減少しているため、絶滅の危機にさらされています。

また、ホッキョクグマは、北極地方における「生態系ピラミッド」の頂点におりますが、環境汚染物質にさらされていることが判明し、地球温暖化の影響を受けて移動や狩りが難しくなったことから生息数が急速に減少しています。

エコツアーでは、日本では上野動物園でしか出会えないマダガスカル島を生息地とし、個体数が減少しているアイアイ、フォッサ、メガネザルやアフリカ中央部の奥地に生息する動かない鳥として有名なハシビロコウが飼育されている西園も団体見学しました。

上野動物園に所在する不忍池においては、秋から春にかけて、ユーラシア大陸などの北半球で繁殖し、秋になると越冬するために日本に渡ってきて春になると再び北の国に飛び立っていく「冬鳥」(キンクロハジロ、ヒドリガモ、ホシハジロ、ハシビロガモ、オナガガモ、ユリカモメ)、北半球から南半球に分布し、日本では河川等でよく見かける不忍池周辺を繁殖場所やねぐらにしており一年を通して見られる「水鳥」(アオサギ、カルガモ、ダイサギ、ウミネコ、カワウ)、北半球から南半球に分布し、不忍池では少数、時々見られ、日本でも繁殖する「水鳥」の仲間(カイツブリ、バン、オオバン)が観察できます。

団体見学後には、1972(昭和47)年に日中国交回復を記念して交流が開始したジャイアントパンダや2017年10月9日に誕生したニシゴリラの「リキ」等、参加者各自が園内見学し充分に満喫した様子でした。

エコツアーは旧東叡山寛永寺五重塔からスタート

森林伐採が進むアジアの熱帯の森に生息するアジアゾウ

20世紀初頭の日本型ベルサイユ建築の面影を残した旧正門

北海道東部の湿地帯にて生息し、特別天然記念物に指定されているタンチョウ

IUCNレッドリストでは「絶滅危惧IA類」に指定され、約500頭が残るスマトラトラ

上野動物園にて2017年10月9日に誕生したニシゴリラの「リキ」

地球温暖化の影響を受けて氷が減少し、狩りが困難になったホッキョクグマ

不忍池のほとりで一年を通して観察できる様々な「水鳥」

マダガスカル最大のマングース科の肉食獣で食物連鎖の頂点に立っているフォッサ

アフリカ中央部の奥地に生息し、サギとコウノトリとペリカンの特徴をあわせもったハシビロコウ。野生では、沼地のほとりでほとんど動かずに獲物の魚をじっと待ち続けます。