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法政フォトジャーナル

2010.02.10

設立記念シンポジウム「サステイナビリティ研究のフロンティア」を開催

・撮影場所/市ケ谷キャンパス

サステイナビリティ研究教育機構設立記念シンポジウム(以下、サス研設立記念シンポジウム)が1月23日(土)、市ケ谷キャンパス外濠校舎6階の薩埵ホールで開催されました。

増田総長のあいさつで幕を開けた今回のサス研設立記念シンポジウムでは、「サステイナビリティ研究のフロンティア」をテーマに、環境学をはじめとする各分野の大学および研究所の専門家たちによる講演が行われました。

最初の基調講演として、元滋賀県立大学学長の宮本憲一氏が「サステイナブル・ソサイエティー(Sustainable Society)の思想と現実」と題して講演を行いました。

ここで宮本氏は、現在の生産と消費のシステムを見直し、各地域の歴史と自然、文化と環境に根差したオルタナティブな内発的発展に変えていくことの必要性について述べ、多様な生態系と環境を維持・改善しようとする努力が、結果的に、人間の自由と共生につながっていくと強調しました。

続く講演会では、こうした論点を踏まえながら、各分野の専門家からの問題提起がありました。環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏は「サステイナブル・エネルギー社会の現実への課題と可能性」をテーマに講演を行いました。

飯田氏からは再生可能な自然エネルギーベースの社会に転換していくこと、そしてエネルギー問題と経済成長との切り離しによって人類の真の豊かさが実現できるとの報告とともに、実際の統計資料を提示しながら説明がありました。

また、東邦大学薬学部客員教授の村瀬誠氏は「サステイナブル・水循環都市への試み」を主題に講演を行いました。

村瀬氏は、大都市におけるサステイナビリティを実現するためには、都市においても利用可能な自然水源として、雨水の管理面での全面的な発想の転換を行うとともに、活用方法に関する切り替えの必要性について強調しました。

本学生命科学部の長田敏行教授は「食を通じてサステイナビリティを考える」を主題に講演を行いました。

長田教授からは人類にとって最も根本となる食料問題が地球規模の問題であるとの問題提起とともに、人類のサステイナビリティは、食料となる植物の継続的な生産性管理にかかわっているといった趣旨の報告がありました。

最後に、本学社会学部の舩橋晴俊教授は「環境・経済・福祉サステイナビリティを考える」と題して講演を行いました。

舩橋教授は、「サステイナビリティ」とは、環境・経済・福祉、すなわち社会全体の相互連動関係を前提に考える必要性があることを指摘しつつ、トータルな社会全体におけるサステイナビリティを実現するためには「循環」と「正連動」と「逆連動」という視点が必要であると述べました。

また、各氏が最終パネルディスカッションにおいて行った論議では、舩橋教授から、「逆連動」の回避と「正連動」の探究ということが、循環とサステイナビリティ、それぞれの相互的実現に深く関係するという総括がありました。たくさんの皆さまのご声援とご清聴、誠にありがとうございました。


増田総長による開会宣言
増田総長による開会宣言
元滋賀県立大学学長 宮本憲一氏
元滋賀県立大学学長 宮本憲一氏

環境エネルギー政策研究所所長 飯田哲也氏
環境エネルギー政策研究所所長 飯田哲也氏
東邦大学薬学部客員教授 村瀬誠氏
東邦大学薬学部客員教授 村瀬誠氏

生命科学部の長田教授
生命科学部の長田教授
サステイナビリティ研究教育機構 舩橋機構長
サステイナビリティ研究教育機構 舩橋機構長

 

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