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法政フォトジャーナル

2008.02.01

「観世寿夫記念法政大学能楽賞」贈呈式を開催

・撮影場所/グランドプリンスホテル赤坂

「第29回観世寿夫記念法政大学能楽賞」の受賞者が決定し、1月22日(火)午後6時30分からグランドプリンスホテル赤坂で贈呈式が行われました。

各方面の識者に推薦していただいた候補者について、選考委員が慎重に審議した結果、今年度は、香川靖嗣(かがわ・せいじ)氏と塩津哲生(しおつ・あきお)氏、大谷節子(おおたに・せつこ)氏が選ばれました。

贈呈式に引き続き開催された祝宴では、能楽界の重鎮諸氏をはじめとする参列の関係各位から、あたたかな祝賀の言葉が贈られました。

*受賞者のプロフィールは下記のとおりです。

香川靖嗣 喜多流シテ方。日本能楽会会員。
1944年、旧満州に生まれる。祖父順吾に謡のてほどきを受け、初舞台は1951年<隅田川>の子方。山口県岩国小学校卒業後、能役者を志し上京、十五世喜多実に入門。1961年に<猩々乱>、1966年に<石橋・連獅子>(ツレ)、1969年に<翁>、1970年に<道成寺>をひらく。
1971年独立。1993年には復曲能<雪鬼>を初演。1985年度芸術選奨文部大臣新人賞、1987年度大阪文化祭賞を受賞。流儀の定期能はもちろん、同期の友枝昭世・内田安信・塩津哲生と結成した「果水会」および、塩津哲生との「二人の会」を中心に活動。2007年には<卒都婆小町>をひらき、「香川靖嗣の会」を立ち上げるなど、充実した舞台成果をあげている。
能楽協会常務理事。十四世六平太記念財団理事。
塩津哲生 喜多流シテ方。日本能楽会会員。
1945年、喜多流シテ方塩津清人の長男として熊本に生まれる。初舞台は1950年<桜川>の子方。1957年<経政>で初シテ。1959年に上京し十五世喜多実に入門。1965年に<猩々乱>、1970年に<翁>、1971年に<道成寺>をひらき、この年に独立。流儀の定期能のほか、同期らと結成した「果水会」や香川靖嗣との「二人の会」を中心に活躍。ドイツ・フランス・ノルウェー・米国等、海外での公演も多い。
2003年には「塩津哲生の会・正和能(しょうかのう)」を立ち上げ、意欲的な舞台活動を続けている。若手後継者の稽古を一手に引き受け、喜多流の正統を伝えるべく、指導にも力を注いでいる。
1990年より国立能楽堂養成課シテ方主任講師。2007年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。十四世六平太記念財団理事。
大谷節子 神戸女子大学教授。1960年生まれ。 1982年京都大学文学部卒業、大阪市立大学大学院博士前期課程を経て、1988年京都大学文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。
2003年京都大学より博士(文学)の学位を取得。1992年、神戸山手女子短期大学専任講師。1995年、神戸女子大学文学部助教授を経て、2005年より現職。専門は中世国文学。
受賞理由となった著書『世阿弥の中世』のほか、主な論文に「『張良一巻書伝授譚』考―謡曲『鞍馬天狗』の背景―」、「合身する人丸―和歌秘説と王権―」などがあり、多くの文献資料に基づき、中世から近代に至る文学史、および文化史とのかかわりにおいて能を論じている。京観世五軒家の謡教授活動の解明を目指す能楽史研究も進めており、近年は能・狂言面の発生と定型の確定、派生の問題をテーマに国内外の能・狂言面調査を継続的に行っている。


あいさつする平林千牧総長
あいさつする平林千牧総長
香川氏。充実した舞台成果と、地頭として数多くの能を支えている実力も評価された。
香川氏。充実した舞台成果と、地頭として数多くの能を支えている実力も評価された。

塩津氏。深い作品理解と精緻な構想、重厚な演技力により、常に意欲的完成度の高い舞台を作りあげている
塩津氏。深い作品理解と精緻な構想、重厚な演技力により、常に意欲的完成度の高い舞台を作りあげている
大谷氏。近著『世阿弥の中世』に収められた作品研究は、独自の鋭い感性で作品の魅力を引き出している
大谷氏。近著『世阿弥の中世』に収められた作品研究は、独自の鋭い感性で作品の魅力を引き出している

 

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