細井 保ゼミ(テーマ:大衆社会と政治)

2016年04月01日

【更新情報】

2016年12月15日(木) ゼミページおよび学生からのメッセージ(PDFファイル)を全て更新しました。

細井(岡﨑)ゼミ概要

本演習では、これまで、フットボールを入り口に広い意味での大衆社会と政治について考察してきた。アソシエイション・フットボール(サッカー)自体は明確なルールの存する競技であり、日本ではプロスポーツとしては新しく、より洗練された競技のようにとらえられているむきもある。しかしながら発祥の地の欧州において、しばしばこの競技をめぐって暴力が報告されてもいる。こうした暴力は、きわめて排他的で差別的な言動をともない、極右団体との結びつきが指摘されている。一九二〇年代・三〇年代には、同種の暴力が集積し、組織化されることによって、ナチズムのような大衆運動が構成されたともいえる。各種文献等をとおしてこの現象にせまり、文明社会の底にうごめくこうした動きを探ってきた。

ゼミの年間計画

2016年度はまず社会学やカルチュラル・スタディーズのフットボール研究論文を春学期に購読した。たとえば、ムーアハウス「ヨーロッパのサッカー社会学」、清水諭「サポーターカルチャーズ研究序説」、有元健「サッカーと集合的アイデンティティの構築について」、マンツェンライター「サッカーと日本社会のイベント化」、吉田幸司「「スポーツの持つ公共性」という「大義」を巡る抗争」などである(以上『スポーツ社会学研究』所収)。これらをとおして、フットボールはわたしたちにとって解放の契機となりうるものなのか、それともいわば大衆操作の道具となってしまうものなのかという論点を考察した。また、フットボールをきっかけに、市場主義の問題、集合的アイデンティティや集合的責任の問題へと関心が展開したことから、マイケル・サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』を読み、功利主義や市場主義、およびそれらにたいする批判について掘りさげた。秋学期は、各自がテーマを発見し、それぞれのゼミ論執筆へ向けた報告をしている。また9月の第二週に夏期合宿を実施した。2017年度は、ポピュリズムに関する文献をとりあげ、同様のスケジュールで進める予定である。

細井(岡﨑)ゼミ 希望者へのメッセージ

担当教員(細井)の在外研究にともない、来年度は岡﨑先生に代講をお願いしました。担当教員がかわることによる不安もあるかと思われますが、岡﨑先生と相談しながら、「誰もが活躍できる」「教員と一緒に実際にボールを蹴る」といったゼミの雰囲気は、引き続き堅持していくつもりです。一次も二次も、志望票等に不備がない限り、テーマに関心があり、演習に能動的にかかわってくれる応募者は、学科学年にかかわらず積極的に受け入れます。

成績評価方法

報告、討論、ゼミ論文、演習へのかかわり方を総合して評価。

ゼミ生からのメッセージ