特集 ~学生・修了生インタビュー~

法政大学を卒業後、大学院に進学した方の声

坂間さん2

一つの研究に従事することで、
知識、技術、そして自信が
身についた

坂間 清子
デザイン工学研究科 システムデザイン専攻
博士後期課程【2014年度修了】


確かな知識とプレゼンテーション力を手に

大学院に進学したのは、自分に自信をつけたかったからです。もともと目指していたのはエンジニア。デザイン工学部在籍時に一通りの勉強はしましたが、アルバイトに時間を割いたりもしていたため、専門的な知識、経験がまだまだ乏しいという自覚がありました。そこで、より専門的な研究に打ち込むことで自分に自信をつけてから就職したいと考え、大学院に進学しました。

修士課程では、さまざまな研究活動を通して当初抱いていた不安は解消されていきました。さらに私は自分の考えを伝えることが苦手だったのですが、学会参加・発表を通して「分かりやすく伝える力」や「議論する力」も身につきました。他の研究者の発表や討論の仕方を参考にしたり、自分の研究を初めて聞く人に伝えるにはどう伝えればいいかを工夫したりするようになったためです。その時点で就職活動も始めたのですが、さらに研究を深めたい、満足がいくまで研究したいという思いも強くなり、博士後期課程に進みました。

先生や研究仲間との距離がさらに近づいた

大学院に進学して感じたことの一つが、学部時代よりも、先生方や研究室の学生との距離が縮まったことです。研究に打ち込む同志として友人たちとの中も深まりましたし、先生方と一緒に過ごす時間も長いため、ささいなことも相談しやすくなりました。現在採用されている財団法人日本学術振興会の特別研究員に申請するきっかけになったのも、指導教員である田中先生に勧められたからです。さらに申請にあたっては何度も書類のチェックをしてくださり、事務の方も丁寧に対応してくださいました。そして実際に内定をいただけたのは、修士課程の2年間、田中先生のご指導のもとでさまざまな学会に参加したり、論文を投稿したりしていた業績が評価されたのだと思います。

特別研究員に採用されると生活費・研究費の助成がありますし、個人で科研費(科学研究費補助金)も申請できるので助かっています。もちろん法政大学大学院自体も、研究活動を積極的に支援されているのを感じますね。学会参加費用、論文の英文校閲料の一部の補助やTA、チューター制度などがあり、研究に集中できる環境は十分にそろっていると思います。

坂間さん3

自分の携わる研究で、日本の技術力を高めたい

現在研究しているのは、油圧システムの気泡除去装置について。建設機械や航空機で利用される油圧動力伝達システムは、作動油中に気泡が混入するとさまざまな問題が生じます。そこで気泡除去装置の性能向上を目指し、装置内部の流れの可視化実験や数値解析などを実施してきました。やればやるほど分からないことが増えていくため、ゴールが見えない問題に挑むのはやはり大変です。ただ、一つひとつの問題を解決することで大きな成果につながることがあるからこそ、研究は楽しいのだとも思います。夢は、自分の携わる研究で日本の技術力を高めること。どんな研究に携わることになっても、日本の技術革新に貢献できるよう従事していきたいと思っています。

勉強ができない、自信がないから大学院に行かず就職する、という人もいるでしょう。しかし私自身の経験も踏まえると、そういう人ほど大学院への進学を視野に入れてほしいですね。特に理系の学生は本格的な卒業研究を始める前に就職活動を始める学生がほとんどで、アピールできるスキルがない人も多いと思います。修士課程2年間で一つの研究に従事するだけでも、就職活動で自信を持ってアピールできることが一つはできます。興味のある方は、ぜひ担当の先生に相談してみてください。