教員紹介

浅川 希洋志

教授 ASAKAWA Kiyoshi

教員紹介

こんな研究をしています

  1. 最適経験(optimal experience)といわれるフロー経験(flow experience)と精神的健康・Well-being の関係について。
  2. 教育プロセスにおけるフロー経験と最適発達の関係について。
  3. 異なる文化で育った人々はフローを同じように経験するのだろうか。
  4. 生理学的指標でフロー経験をどう測定するか、できるのか。

こんな成果を挙げています

  1. “Flow experience and autotelic personality in Japanese college students: How do they experience challenges in daily life?” (Journal of Happiness Studies, 5, 2004).
  2. “Flow Experience, Culture, and Well-being: How Do Autotelic Japanese College Students Feel, Behave, and Think in Their Daily Lives?” (Journal of Happiness Studies, 11, 2010).
  3. 『フロー理論にもとづく「学びひたる」授業の創造―充実感をともなう楽しさと最適発達への挑戦』(共著)学文社(2011 年).
  4. 「楽しさと最適経験の現象学―フロー理論―」鹿毛雅治編『モティベーションをまなぶ 12 の理論』金剛出版(2012 年).
  5. 「ポジティブ心理学―“精神疾患の治療”から“充実した人生”の研究へ―」『児童心理』10 月号臨時増刊,金子書房(2013 年).
  6. 「フロー経験-ポジティブな発達と心理的ウェルビーイングへの可能性」(行動科学,53,2014).
  7. 「『日常生活を充実させる』テクノロジー」(自動車技術,68, 2014).
  8. “Universal and cultural dimensions of optimal experiences.”(共著:with M. Cskszentmihalyi)(Japanese Psychological Research, 58, 2016).
  9. (監訳)チクセントミハイ『クリエイティヴィティ―フロー体験と創造性の心理学』世界思想社(2016 年).
  10. “The role of active and passive s-WOM: Does participation affect e-loyalty?”(共著)(In J. A. Trespalacios-Gutierrez, R. Vazquez-Casielles, E. Estrada-Alonso, & C. Gonzalez-Mieres (Eds), Marketing Insights: La Respuesta del Comercio a Las Tendencias de Comportamiento Social del Consumidor, KRK Ediciones, 2017).
  11. 「持続的な幸福(マーティン・セリグマン)―ポジティブ心理学と感情―」『臨床心理学』第20巻第3号,金剛出版(2020年).

ほかにこんなジャンルに関心をもっています

文化と心の働きに関する研究。
例えば、異なる文化で育った人々は、同じ場面で同じような心の働き方や経験をするだろうか。
また、学校教育は文化の担い手としての子どもたちにどのようなことを期待し、そのような教育プロセスの中で、子どもたちはどのような心の働き方を身につけていくのか、といったことに興味を持っています。

こんな授業を行なっています

「異文化社会論 IIA/B」:文化心理学の立場から心の働きと文化の関連について学ぶとともに、異文化社会/多文化社会における適応とはどういうことかを考えていきます。
また、受講者が自分自身の異文化体験に対する考察を深めていくための一助となるよう な授業になればと考えています。

学会や社会でこんな活動をしています

 所属学会:日本心理学会、International Positive Psychology Association、European Network for Positive Psychology。
フロー理論への関心の高まりから、教育、産業、ビジネスといった分野での講演の機会が増えています。小・中学校の教育研究のサポート、企業内メンタルヘルス・モニタリング・システムの構築、フロー理論を用いた起業家教育プログラムの検証、Fitbitを用いて日常生活における心拍数を測定し、それとフロー経験の関係を明らかにする取り組みなど、様々な研究に携わっています。