教員紹介(教員からのメッセージ)

牧野 英二(まきの えいじ) 教授

専門領域

近代及び現代哲学、倫理学、美学、感性学、精神史の研究。特にカント、ディルタイ、ハイデガー等ドイツ哲学や哲学的解釈学、アーレントの政治哲学、英米系の判断力論、和辻哲郎の倫理学、三木清の歴史哲学・構想力論、笑いや驚異など感情の感性工学的分析、サステイナビリティ・フィロソフィ-、他。

研究テーマ

  1. 多元主義的立場や可謬主義的立場から、超越論哲学と解釈学との関係をめぐる従来の見解に対する批判的再検討。
  2. カント批判哲学のアクチャリテートの研究。特に『判断力批判』の内在的および現代的なコンテクストからの考察。このテーマに関連した哲学及び哲学史の読み直しと受容史の修正作業。
  3. 空間論・身体論・共通感覚論等を手がかりとして西洋近代の合理主義に対する批判的検討と「情感豊かな理性」の構築。
  4. 平和の哲学の比較文化的研究。特にグローバル化時代の普遍主義的言説と地域主義的言説との意義と制限に関する相互文化哲学の研究。
  5. 人間をトータルに捉えるために、哲学と心理学との再統合の可能性の探究。
  6. 生命・環境・エネルギー等の問題を包括的に研究する「持続可能性の哲学」の構築。

主な業績・著書

著作:『カントを読む ポストモダニズム以降の批判哲学』(岩波書店、2003年)/『ディルタイ精神科学序説 I 』(法政大学出版局、2006年、翻訳・解説)/『崇高の哲学 情感豊かな理性の構築に向けて』(法政大学出版局、2007年)/『グローバル・エシックスを考える』(共著:梓出版社、2009年)/『「持続可能性の哲学」への道―ポストコロニアル理性批判と生の地平』(法政大学出版局、2013年)。

論文:「理性の必要の感情と生の地平」(日本哲学会編『哲学』第55号、法政大学出版局、2004年)/「カントと崇高の哲学」(『思想』2006年10月、岩波書店)/「近代日本文化の諸問題-学問の進歩と心の成熟」(『韓国日本近代学会第15回国際学術大会発表論文集』韓国日本近代学会編2007年5月)/“The Function of Feeling ‘Sublime’ as Value-Creation”(Proceedings of the International Conference on Kansei Engineering and Emotion Research 2007)/“Cultural Philosophy and Critique of the Emotional Reason”(Proceedings of the XXII World Congress of Philosophy ,Seoul,Korea 2008) /Bericht üeber die japanische Edition von Kants Gesammelten Schriften,in: Kant-Studien, 2013:104)他.

所属学会などの学外活動

日本カント協会会長/日本ディルタイ協会会長/韓国日本近代学会常務理事/日本哲学会理事(委員)/日本倫理学会会員(評議員)/実存思想協会会員(理事)/日本感性工学会会員/日韓次世代学術フォーラム諮問教授/複数の自治体の情報公開・個人情報保護審査会会長 他。

メッセージ

私は、複数の地方自治体で審査会(情報公開・個人情報保護等)の会長や、地域自治会の会長職等も務めてきましたので、人権・生命の尊厳などの問題に直面する生活の場での諸問題と哲学・倫理学・感性学などの学問研究との結びつきを見失わないことが重要であると考えます。西洋の哲学的思索と日本の現代社会に生きる生活者・地域住民の考え方や感じ方とのギャップやズレなどに直面しながら、いま・ここで「生ける知恵の学」としての哲学、「良く生きること」の必要性を日々痛感しながら、哲学しています。上記のことに関心のあるかたは、哲学的言語と論理による議論と説得力の拡大・強化、そして情感豊かな心の成熟を目指して、哲学を本格的に研究されてはどうでしょうか。

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星野 勉(ほしの つとむ) 教授

専門領域

倫理学

研究テーマ

ヘーゲルの実践哲学、異文化理解の解釈学

主な業績・著書

監訳(R.B.ピピン)『ヘーゲルの実践哲学』(法政大学出版局、2013年)/共訳(G.E.ムア)『倫理学原理』(三和書房、2010年)/編著『外から見た〈日本文化〉』(法政大学出版局、2008年)/編著『国際日本学とは何か? 内と外からのまなざし』(三和書籍、2008年)/論文「ヘーゲルと現代英語圏の哲学」(大橋良介編『ドイツ観念論を学ぶ人のために』世界思想社、2005年)

所属学会などの学外活動

日本イギリス哲学会(現理事、元会長)、日本倫理学会(元評議員)、日本哲学会、日本ヘーゲル学会

メッセージ

驚きから発せられる「なぜ?」という問い、これが哲学の始まりです。「なぜ?」と問うなかで、これまで当たり前のこととして気に留めることさえしなかった事象がまったく新しい相貌のもとに立ち現れてきます。こうして、これまでとは違う、世界、他者、そして、自分自身に改めて出会うことができるはずです。この驚きの現場にともに立ち会おうではありませんか。

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安孫子 信(あびこ しん) 教授

専門領域

フランス哲学・フランス思想史

研究テーマ

実証性の哲学的検討。17世紀から19世紀に至るフランス思想史の流れの中で、科学的実証性と哲学との鬩ぎ合いの諸相を考察する。デカルト、パスカル、コント、ベルクソンの研究。

主な業績・著書

Bergson, le Japon, la catastrophe (Annales bergsoniennes VI, éds, PUF)/Dissémination de l’évolution créatrice (éds, OLMS))/『デカルトをめぐる論争』(共編、京都大学学術出版会)/『ベルクソン読本』(共編、法政大学出版局)/『社会の哲学』(共著、中央公論新社、哲学の歴史8)/デュエム『物理理論の目的と構造』(共訳、勁草書房)

所属学会などの学外活動

日本哲学会、日仏哲学会、日本科学哲学会、関西哲学会

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菅沢 龍文(すがさわ たつぶみ) 教授

専門領域・研究テーマ

近代思想、近代ドイツ思想、カントの思想、道徳哲学

主な業績・著書

(共編著)『自然と人間――哲学からのアプローチ――』(大東、奥田、菅沢、大貫編、梓出版社、2006年)/Kants Privatrechtslehre nach dem kategorischen Imperativ: Intelligibler Besitz und Ulpians Formeln, in; Recht und Frieden in der Phikosophie Kants, Akten des X. Internationalen Kant-Kongresses Bd. IV, Berlin, 2008, S.701-714./ヨハン・シュルツ『カント『純粋理性批判』を読むために』((共訳・代表)梓出版社、2008年)

所属学会などの学外活動

日本哲学会、日本倫理学会、日本カント協会、ドイツ・カント学会、日本ヘーゲル学会、日本ライプニッツ協会、日本イギリス哲学会、社会思想史学会、法政哲学会、カント研究会

メッセージ

カント研究を中心に哲学研究を進めています。本年度の昼と夜のゼミではカントの『実践理性批判』と『たんなる理性の限界内の宗教』の内容を原典読解によって丁寧に検討しています。ドイツ語のできる人はドイツ語原典の読解にもとりくみ、そうでない人はドイツ語については聞く側となり、内容についての整理や質疑や調査に活躍しています。カントがその自由論の整合性を高く評価したスピノザの『エチカ』の読書会も平行して行っています。学生が論文での研究テーマを追究する手助けができればと思っています。

個人サイト

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奥田 和夫(おくだ かずお) 教授

専門領域

古代ギリシア哲学

研究テーマ

現在の持続的テーマはプラトンの政治哲学である

主な業績・著書

「正しい人の快楽―プラトン『国家』第九巻における快楽論の意味―」(『法政大学文学部紀要』第48号、2003年)/「プラトンの人間観―『国家』における国家と人間の類型論を中心に―」(『プラトニズムにおける人間観の変遷』平成14~17年度科学研究費補助金(基盤研究(B)(1))研究成果報告書 所収、2006年)/「自然と人間―プラトンの自然思想から」(共編著『自然と人間』梓出版社、2006年 所収)

所属学会などの学外活動

日本西洋古典学会、日本哲学会、日本倫理学会、古代哲学会、新プラトン主義協会(運営委員・編集委員)、西洋古典研究会(委員・編集委員)、ギリシア哲学研究会、法政哲学会(委員)

メッセージ

過去や現在の哲学者の思想を研究することに何の意義があるのでしょうか。哲学の古典をひもといてみると、そこに語られている考え、ものの見方・感じ方の土台に、ある「思想」が確固として存在することがわかります。自覚的にものを考えたり、生き方を反省したりするためには思想が不可欠であり、また、そのような思考と反省のなかからしか思想は生まれてきません。ここに思想研究の意義があります。即物的な視点ではけっして見えないものを見るために、思想を真摯に探求する方を歓迎します。

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笠原 賢介(かさはら けんすけ) 教授

専門領域

ドイツ思想史、比較文化

研究テーマ

18世紀ドイツ思想史、20世紀ドイツ思想、近代日本の比較思想的考察

主な業績・著書

Th.W.アドルノ『本来性という隠語―ドイツ的なイデオロギーについて』(未來社、1992年)/『倫理思想辞典』(山川出版社、1997年(項目執筆))/『多元的文化の論理―新たな文化学の創生へ向けて』(東北大学出版会、2005年(共著))/『ノイズとダイアローグの共同体―市民社会の現場から』(筑波大学出版会、2008年(共著))

所属学会などの学外活動

日本倫理学会、社会思想史学会、比較思想学会、日本独文学会、日本18世紀学会、他

メッセージ

哲学はあらゆる問題に関係する最も基礎的・根本的な学問分野です。
古典的なテクストを精読し、その源泉から汲み、考えることによって、独断に陥らずに、問題を深めてゆくことができます。
ゼミでは、自由な討論を通して、一見抽象的な思考がきわめて具体的な問題に光を投げかけることを確認しながら、ディシプリンの基礎を習得します。

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山口 誠一(やまぐち せいいち) 教授

専門領域

ニーチェとヘーゲルを中心とするドイツ近現代哲学、新プラトン主義の影響史的解明、日本における西洋哲学受容の解明

研究テーマ

現象学的仮象論の構築、『精神現象学』「序説」の註解、ヘーゲル日本語文献目録国際版の編集、現代日本におけるニヒリズムの解明など

主な業績・著書

『ヘーゲルのギリシア哲学論』(創文社、1998年)/『ヘーゲル《新プラトン主義哲学》註解』(知泉書館、2005年)/ニーチェ『古代レトリック講義』(山口誠一訳、知泉書館、2011年)

所属学会などの学外活動

日本哲学会編集委員、日本ヘーゲル学会理事、新プラトン主義協会運営委員

メッセージ

哲学研究の中心は哲学論文にあります。そのために授業を通して自分なりの問題設定能力と哲学書読解能力を体得できるように心がけています。論文作成などに際しては、遠慮なく手順を質問していただくと効果的な個別指導をすることができます。

個人サイト

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酒井 健(さかい たけし) 教授

専門領域

フランス現代思想、西欧文化史

研究テーマ

ジョルジュ・バタイユ研究、キリスト教思想史、西欧芸術論

主な業績・著書

著書:『「魂」の思想史―近代の異端者とともに』(筑摩選書、2013年)/『シュルレアリスムー終わりなき革命』(中公新書、2011年)/『バタイユ』(青土社、2009年)/『バタイユ―魅惑する思想』(白水社、2005年)/『死と生の遊び、縄文からクレーまで』(魁星出版、2006年)/『ゴシックとは何か』(ちくま学芸文庫、2006年)など
訳書:『エロティシズム』(バタイユ著、ちくま学芸文庫、2004年)など

メッセージ

20世紀フランスの思想家ジョルジュ・バタイユについて研究を進めています。大学院では主として、彼の作品をフランス語の原文で解読する授業、及びそれに関連するテクストを読む授業を担当しています。バタイユ研究のほかに西欧の芸術、文化史にも研究を進めています。

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安東 祐希(あんどう ゆうき) 教授

専門領域

数理論理学

研究テーマ

証明図の縮約手続きに関する諸性質

主な業績・著書

Church-Rosser property of a simple reduction for full first-order classical natural deduction, Annals of Pure and Applied Logic 119 (2003) pp225-237, Elsevier./A representation of essential reductions in sequent calculus (abstract), The Bulletin of Symbolic Logic 11 (2005) pp265-265, Association for Symbolic Logic./Natural form theorem of natural deduction for modal logic S4, 数理解析研究所講究録 1635 『証明論と論理・計算の構造』 (2009) pp13-15, 京都大学数理解析研究所

所属学会などの学外活動

日本数学会、 Association for Symbolic Logic

メッセージ

数理論理学、その中でも証明論とよばれる分野で研究しています。大学院のゼミでは、ゲンツェンの論文などを読みながら、命題や論証を形式的に表現するとはどういうことなのか、それを用いてどんなことが得られるのか、実際に「証明図」を書きながら考察しています。