教員紹介(教員からのメッセージ)

坂本 勝(さかもと まさる) 教授

専門領域

上代文学

研究テーマ

古事記・万葉集を中心とする上代文学研究

主な業績・著書

『古事記の読み方』(岩波新書、2003年)/「亡き人に逢える島―万葉集巻一六・筑前国志賀白水郎歌を読む」(『法政大学文学部紀要』2008年)/「鴨山と石川の詩心―柿本人麻呂臨死自傷歌群について―」(『日本文学誌要』2008年)

所属学会などの学外活動

上代文学会、古事記学会、日本文学協会

メッセージ

テキストを徹底的に読むこと、ただし、テキスト内部に閉じこもることなく、時代や社会、風土や環境といった、人間の生活世界に直接つながるテキストの外部に開いた読み方を心がける。古代という時代の特殊性と普遍性を、現代を生きる私たち自身の問題として考えたい。古事記や万葉集が産み出された時代は、時代の大きな転換点だった。古い価値観と新しい価値観が激しく交錯し、そこに生じた精神のドラマは文学作品のみならず、自然と文化のあらゆる「場所」に刻まれている。「伊勢」や「出雲」「熊野」といった聖地の誕生も、そのひとこまである。なるべく広い視野をもって「古代」にアプローチしたい。

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間宮 厚司(まみや あつし) 教授

専門領域

日本古典語学

研究テーマ

『万葉集』や『おもろさうし』等の語学的研究

主な業績・著書

『万葉集の歌を推理する』(文春新書、2003年8月)、『おもろさうしの言語』(笠間書院、2005年9月)、『沖縄古語の深層』(森話社、2008年6月)

所属学会などの学外活動

日本語学会、万葉学会、沖縄文化協会

メッセージ

日本文学専攻の場合、学部を卒業してすぐに大学院に進学する人、社会人として働きながら研究を続ける人、外国から留学して日本文学や日本語学をきわめようとする人と大学院生の置かれている立場は様々です。日本の文学や言語に興味のある方は失敗を恐れず是非とも挑戦して下さい。人文科学の研究は多くが自己満足の世界です。まだ誰も気づいていない宝を探してみませんか。お待ちしております。

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Steven G. NELSON(スティーヴン・ネルソン) 教授

専門領域

日本音楽史学

研究テーマ

初期の講式(漢文訓読体の声明の一種)と平家語りの音楽構成法、平安時代の年中行事と音楽、声歌/唱歌~越殿楽謡物~箏組歌の系譜、『源氏物語』・『平家物語』の音楽、日本古典文学の英訳など

主な業績・著書

「英文学になった『源氏物語』―三つの英訳をめぐって―」(伊井春樹編『日本文学研究ジャーナル』2、人間文化研究機構国文学研究資料館、2008年)/「古典文学作品の翻訳―役者は何を目指すべきか―」(法政大学国際日本学研究所編『国際日本学―ことばとことばを越えるもの―』、法政大学国際日本学センター、2007年)/『日本三代実録音楽記事年表』(共著、京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター、2004年)/「藤原孝道草『式法則用意条々』における講式の音楽構成法」(福島和夫編『中世音楽史論叢』、和泉書院、2001年)

所属学会などの学外活動

東洋音楽学会、日本歌謡学会、仏教文学会、中世文学会、International Council for Traditional Music、Musicological Society of Australia、Society of Asian Music、Association of Asian Studies、Asian Studies Conference Japan等

メッセージ

私は日本の音楽・芸能史を専門とし、特に雅楽・仏教音楽・古典歌謡を研究テーマとしています。
大学院のゼミ(国際日本学演習1)では、古典文学作品と音楽の関わりをテーマとしています。含まれる事柄は1)文学作品における音楽、2)文学作品と同時代の音楽史、及び3)後世の日本古典音楽への影響、といった問題です。現在は『源氏物語』を取り扱っています。
また、国際日本学論文作成実習(英語)を担当しています。学生自身が作成した論文の要旨などを正確で誤解を招かない英語で作成できるようになるのが主な目標です。Native speaker の知識と、英作文を教えた長い経験を活かしながら、細かい添削指導を行なっています。

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中沢 けい(なかざわ けい) 教授

専門領域

文芸創作

研究テーマ

小説、評論、随筆の執筆

主な業績・著書

『月の桂』(集英社)/『楽隊のうさぎ』(新潮社)/『うさぎとトランペット』(新潮社)

所属学会などの学外活動

日本文芸家協会理事

メッセージ

文芸創作を軸として、文学とは何か、創造とはなにかを具体的に学ぶことをめざしています。創作とはすなわち、新しいものを作り出すことであることを実感できる場として大学院を活用して下さい。

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小秋元 段(こあきもと だん) 教授

専門領域

中世文学、書誌学

研究テーマ

太平記、古活字版

主な業績・著書

『太平記・梅松論の研究』(汲古書院、2005年)/『太平記と古活字版の時代』 (新典社、2006年)/「古活字版の淵源をめぐる諸問題―所謂キリシタン版起源説を中心に―」(『研究成果報告集 国際日本学』第8号、2010年)/「慶長年間における古活字版刊行の諸問題」(大澤顯浩編著、学習院大学東洋文化研究叢書 『東アジア書誌学への招待』第2巻、東方書店、2011年)

所属学会などの学外活動

中世文学会、全国大学国語国文学会、説話文学会、軍記・語り物研究会

メッセージ

古典文学の研究をするためには、多くの古典を読むことを通じて、古典を読み慣れ、古典に対する勘をやしなうことが大切です。授業ではなるべく多くの古典を読み、さまざまな古典の世界を体験することをめざします。

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藤村 耕治(ふじむら こうじ) 教授

専門領域

日本近・現代文学

研究テーマ

特に第二次大戦後の戦後派文学および彼らの文学精神・意識を継承した作家・作品。

主な業績・著書

「〈共苦〉する思想 高橋和巳の宗教性」(国文学 解釈と鑑賞 74巻 2 号、至文堂、2009)/「清岡卓行と大連」(『国際日本学研究叢書 14  多文化共生としての日本研究』勉誠出版、2012)/「高橋和巳の〈文学〉概念」(日本文学誌要 85 号、2012)/「国民文学論争と歴史社会学派」(近藤忠義先生を偲ぶ会・歴史社会学派研究会共編「近藤忠義 人と学問 第二集・第三集合併号」、2012)

所属学会などの学外活動

日本近代文学会 昭和文学会

メッセージ

近現代文学研究には、様々なアプローチの仕方があります。明治・大正の作家と昭和の作家、平成の作家、あるいは同じ時代の作家に対しても、自身のモチーフに沿って様々に異なる方法論が必要となります。まずは、自分なりの方法論を確立するよう努力してください。 とはいえ、どのような方法をとるにせよ、対象に対しての強い愛着と動機を持つことが何よりも肝要です。作家と作品を徹底的に愛し抜くことから始めましょう。

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山中 玲子(やまなか れいこ) 兼担教授

専門領域

中世文学、特に能楽

研究テーマ

能の作品研究・演出研究、謡曲の翻訳をめぐる研究

主な業績・著書

『能の演出 その形成と変容』(若草書房、1998年)、『能を面白く見せる工夫 小書演出の歴史と諸相』(共著、檜書店、2008年)、「〈綾鼓〉の古風と新風」(『文学』2007年9月)

所属学会などの学外活動

中世文学会、能楽学会(常任委員)、芸能史研究会、AAS, EAJS 等に所属

メッセージ

総合芸術である能楽の研究には、いろいろなアプローチの方法があります。学生のみなさんがそれぞれ自由な発想で、しかし、「和」ものブームに乗ったあこがれや異国趣味とは別の形で、能の本質を見極めていけるよう、助力を惜しまないつもりです。

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加藤 昌嘉(かとう まさよし) 教授

専門領域・研究テーマ

日本古典文学。『源氏物語』など平安時代の物語。

主な業績・著書

主著『揺れ動く『源氏物語』』(勉誠出版)、共編書『テーマで読む源氏物語論(4)紫上系と玉鬘系―成立論のゆくえ―』(勉誠出版)など。

所属学会などの学外活動

中古文学会

メッセージ

これまで常識だと思われていたことや自分の中の固定概念が、資料を調べたり原文を熟読したりするごとに、根本から揺れ動き、変革され更新される……これこそが、学問の悦びです。

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尾谷 昌則(おだに まさのり) 教授

専門領域

言語学(認知言語学)、日本語の文法論・意味論・語用論

研究テーマ

若者言葉に見られる統語構造や意味の変化・拡張

主な業績・著書

「アマルガム構文としての『「全然」+肯定』に関する語用論的分析」(『言葉と認知のメカニズム』pp.103-115. ひつじ書房、2008 年)/ 「構文文法の歴史的背景と今後の展望」(『人間情報学研究』第 11 巻、pp.25-43. 2006 年)/「接続詞ケドの手続き的意味」(『語用論研究』第 7 号, pp.17-30. 2005 年)/『構文ネットワークと文法 ―認知文法論のアプローチ』(共著、研究社、2011 年)

所属学会などの学外活動

日本言語学会、日本認知言語学会、日本語用論学会、日本語文法学会

メッセージ

若者言葉などを観察していると、統語構造や意味構造の面白い変化や拡張に気づくことがあります。そのような現象を研究することで、文法論・意味論・語用論などの言語理論に寄与できるような研究を目指します。

個人サイト

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小林 ふみ子(こばやし ふみこ) 教授

専門領域

日本近世文学 日本近世文化

研究テーマ

近世中期~後期江戸文学、とくに天明狂歌・大田南畝・戯作周辺

主な業績・著書

『天明狂歌研究』(汲古書院、2009年)/「狂歌判者浅草市人の地の利」(岩波書店『文学』(隔月刊)14-4、2013年)/「大田南畝晩年の狂歌」(『日本文学誌要』86、2012年)/「天性の狂歌師つむり光」(『国語と国文学』88―5、2011年)/「狂歌が浮世絵にもたらしたもの」(『浮世絵芸術』160号、2010年)

所属学会などの学外活動

日本近世文学会 国際浮世絵学会 日本文学協会 和漢比較文学会

メッセージ

東京で近世文学を学ぶなら、地元江戸の文学を研究してみませんか。法政で学ぶなら、自由な発想で作品に向かってみましょう。「文学」は言葉の芸術であるという近代的な発想をまずは捨てて、どんなコンテクストでその言葉が生み出されたのかを考えてみましょう。