7月

◆7月13日(金)

法政第二中学高等学校において、人件費改定の説明会を開催した。

◆7月11日(水)

常務理事会、理事会を開催した。

その後、本学の国際日本学研究所主催の公開研究会に出席した。本学文学部史学科准教授で、国際日本学研究所兼担所員でもある東南アジア史の専門家、北川香子氏による「17・18世紀カンボジアから日本への友好の書簡-近藤重蔵編『外国関係書簡』より-」の発表である。私は32年前の著書である『江戸の想像力』から、日本とアジアとの関係を軸に研究してきた。近藤重蔵についてもこの著書で、長崎滞在中に何をおこなっていたのか、仮説を立てている。その長崎滞在のあいだに、近藤重蔵はカンボジアからの手紙を、正確なクメール文字で書き写していたのである。北川准教授はそれを発見したのだ。このご発表では、近藤重蔵が『外国関係書簡』『外蕃通書』などで様々な外国との書簡類を分類調査していることをもとに、カンボジアから日本に、クメール語と漢文で18世紀なかごろまで数度にわたって手紙が来たこと、それに対して日本からも返信していることなどを述べ、そのなかの漢文が添付されていないクメール語のみの手紙を、近藤重蔵が書き写していることがわかったという。
小口雅史所長は、私がこの研究に深い関心を抱くことを見越して、公開研究会の日時を私のスケジュールに合わせて下さった。感謝。

◆7月9日(月)

朝、秋田を出て、東京経由で大阪へ行く。サントリー地域文化賞の最終選考会の日である。すっかり気持ちを切り替えねばならないほど、今年のサントリー地域文化賞の最終候補は結果的に西に集中した。偶然ではあるが、豪雨で今もたいへんな地域だ。心からお見舞い申し上げます。

◆7月8日(日)

早朝に東京を出て、秋田市に向かった。今年も全国各地で、本学学生の保護者たちの組織である後援会の支部総会・父母懇談会が始まる。総長は20年、30年などの周年記念の支部をまわる。今日はその最初である。8月にも、週末には各地をめぐる。現在の後援会は、卒業生の組織である校友会とともに、一般の方々にも公開する講演会を開催して下さる。今年は全ての後援会周年行事における講演が一般公開だ。企画や会場設定にご苦労なさったであろう。感謝。

一般公開講演では大学のことだけで終わるのではなく、江戸時代の視点から、現代社会とこれからの社会を展望し、それが大学のビジョンとどうつながっているかを、お話しすることにしている。出かけていくその地域のことにも、必ず言及する。今年の演題は、「江戸から考える変革の時代」で統一しているが、そこに、それぞれの地域にふさわしい話題が加わる。

私の研究およびゼミ合宿のフィールドであった秋田については、お話ししたいことが多すぎて、全てをお話しできなかった。秋田蘭画と小田野直武の話を中心にしたが、実は、フィールドにしていた白神山地のこと、白神を知り尽くしていたガイドの市川善吉さんのこと、合宿に必ず参加していただいた二ツ井在住の作家の簾内敬司さんのこと、秋田の番楽(山伏の影響を受けた山岳地帯の神楽)を担っている富根在住の大高政秀さんのことをお話しできなかった。簾内さんは私と同じ年だが、2年前の7月9日に亡くなった。明日は命日なのだ。小説『涙ぐむ目で踊る』は傑作である。市川さんは子供の頃から山に生きた人で、昨年の10月、山で亡くなった。86歳だった。私も学生たちも、山のことブナのことをたくさん教えていただいた。大高さんは東北電力の社員だが同時に見事な踊り手で、『番楽を踊る』という素晴らしい本も出した。学生たちは彼の指導で番楽の稽古をした。彼の属する富根番楽の皆さんを神田明神に招き、東京の方々に見ていただいたこともある。私の著書『鄙への想い』に、これらのことを書いている。この本はやはり北秋田、切石の出身である写真家、石山貴美子さんと一緒に作った本だ。

お話しできなかったこれらのことを、秋田の後援会、校友会の方々が読んでくださると嬉しい。

◆7月7日(土)

毎年おこなわれる集英社の開高健ノンフィクション賞の選考会があった。今回も、本学経済学部の藤沢周教授、姜尚中さん、茂木健一郎さん、そして映画監督の森達也さんとご一緒した。今回も票が割れ、それぞれ議論を尽くし、長い時間をかけてようやく決定した。
昨日、麻原死刑囚ほか、オウム真理教の死刑囚たちの死刑執行がおこなわれた。この話題でも深い座談となった。森さんは事件からずっとこの問題にかかわっていらした。死刑制度についてのシンポジウムでご一緒したこともある。弟子たちによる「忖度」に満ちた情報の呈上が何をもたらすか、今の政治と無縁では無い。だからこそ真相を明らかにすることが重要だったのだが、しかしその源は絶たれた。理由は単に「平成のあいだに」だった。

◆7月6日(金)

◆7月6日(金)

明治大学博物館特別展示室で、7月7日(土)から8月5日(日)の会期で、三大学連携協力協定締結記念特別展示「ボアソナードとその教え子たち」が開催されるにあたり、法政大学、関西大学を含めた3大学の学長、総長によるテープカットがおこなわれた。明治大学は、たいへん美しく立派なテープカットのしつらいを整えて下さり、素晴らしいスタートになった。
午後には、明治大学リバティタワーの、創設者名を冠した岸本辰雄ホールにおいて、法学部長で大学史資料センター所長でもある村上一博教授による特別講演「ボアソナードと三兄弟」がおこなわれた。ボアソナードと三大学の設立者たちとの詳細な関係が浮かび上がり、私は、日本の自由民権運動と、フランス、イギリス、ドイツそれぞれの法学の導入とが、どのように関わり、江戸から明治への社会変革がおこなわれたのか、ますます関心が深くなった。本学では来年2月に「ボアソナードとその教え子たち」展が巡回開催され、シンポジウムがおこなわれる。基調講演とシンポジウムの構成に向かって、知りたいこと、考えたいことが、山ほどできてしまった。土屋恵一郎学長と村上一博学部長、そして明治大学の職員の方々に深く感謝する。
なおこの日の朝のNHKニュースには、関西大学の高槻キャンパスに通う学生たちが登場していた。6月18日の震災の日、駅に出てスマホの充電ボランディアをおこなったのである。多くの人が助けられたという。今、誰が何に困っているかを考え柔軟に即座に行動することこそ、ボランティアの精神だ。とても良いニュースだった。

本学市ケ谷キャンパスに戻って、こんどは八王子にある公益財団法人大学セミナーハウス 主催の「大学職員セミナー」で講演した。これからの職員が、学び続けながら新しい時代の大学に貢献するにはどういう仕組みが必要か、お話しした。

◆7月5日(木)

デザイン工学部の陣内秀信名誉教授、福井恒明教授と、外濠についてのシンポジウムの打ち合わせをおこなった。
産経新聞が、本学の私立大学研究ブランディング事業(江戸東京研究センター)についてインタビューにいらした。本学の江戸文化研究と、江戸東京研究の長い歴史についてお話しした。
その後、学部長会議を開催した。

◆7月4日(水)

常務理事会、常務理事会懇談会を開催した。

◆7月3日(火)

多摩キャンパスで人件費説明会を開催した。