5月

◆5月20日(土)

上野千鶴子さんが理事長を務めるWAN(Women’s Action Network)のシンポジウムが札幌で開催された。私はゲストとしてではなく、会員のひとりとして講演した。今回のテーマは「自分ゴトから始まる社会づくり」である。実はこのテーマ、私が社会学部教員たちと一緒に書いた『そろそろ「社会運動」の話をしよう』(2014年 明石書店)をもとにしている。上野さんはWANでこの本を使って、運動論を広げてきたのである。『そろそろ「社会運動」の話をしよう』は社会学部の講義「社会を変えるための実践論」をまとめたものだ。この日は、この講義と本の経緯をお話しするとともに、これが大学憲章「自由を生き抜く実践知」につながっていることもお話しした。

シンポジウムのメンバーは、コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンの代表理事である鎌田華乃子さん、change.org広報担当の武村若葉さん、札幌学生ユニオンの下郷沙季さん、そして、公立はこだて未来大学を立ち上げの時から担ってきた美馬のゆりさんであった。コミュニティ・オーガナイザーのことは、『そろそろ「社会運動」の話をしよう』の湯浅誠さんとの対談でも、語られている。学生ユニオンのことは、仁平先生の文章で分かる。そしてchange.orgは、私の日常的な署名活動の基本になっている。公立はこだて未来大学のことは、前学長と天城学長会議で出会い、私のなかで、一度は訪問したい大学のひとつとなっていた。あらゆる意味で私はゲストではなく、この日は日帰りで、WANの運動に参加してきたのである。もっとこういう日があってもよい。

シンポジウムに先立って、『そろそろ「社会運動」の話をしよう』をテーマに、法政大学社会学部教授・荒井容子先生、島本美保子先生が参加しておこなわれたWANブックトークの様子

◆5月19日(金)

午後は文科省。前日の続きである。夜は法政大学財界人倶楽部に顔を出した。本学を卒業した経営者たちの集まりである。給付型の冠(かんむり)奨学金が増えてきたこと、それが経済的な課題を抱える学生の役に立っていることを話し、さらなる増加をお願いした。

◆5月18日(木)

ほぼ一日、文科省にいた。仕事の中身や立場は公にできないが、大学関係者は、国の様々な審査や審議に関わっているのである。知らないうちに国が教育方針や基準をどんどん決めてしまう、ということにならないためにも、大切な関与である。

夜は自民党本部にいた。こちらは、本学出身の議員やマスコミ関係者の情報交換の場で、定期的に開催されている。常に与党に対して訴えるテーマを持っていく。ただし法政大学という一法人の利益を目的にした訴えではない。教育機関もしくは私立大学全体の課題を訴える。今回は出たばかりの「地方創生に資する大学改革に向けた中間報告(案)」についてであった。都心の大学の定員抑制や削減を意図しているが、それは本当に地域の発展につながるのか? その問題を投げかけた。

◆5月16日(火)

日本経済新聞の取材があった。いくつかの大学の総長・学長にインタビューし、まとめるという。取材が多いことは発信につながる嬉しいことだが、どうまとめられるか気になる。

体育会の監督おひとりおひとりへ委嘱状をお渡しする委嘱式をおこなった。ほとんどの監督が本業を持っておられ、お忙しい中、学生たちの面倒をみて下さっている。総長は体育会の会長でもあるから、こちらからお願い申し上げ、正式に委嘱するものだと思う。

◆5月13日(土)

◆5月13日(土)

長岡市で校友会主催の一般公開講演会が開催された。「なんとか200名は集めたい」とご尽力下さった結果、当日は500名を上回るお客様たちが来場下さった。新潟県からは従来多くの学生が入学してくれている。さらに多くの学生が受験し、入学して下さるよう、願っている。

この日の午前中、校友で長岡副市長もやっていらした山崎さんと、小国を知り尽くしておられる高橋さんが、長岡市小国を案内して下さった。私の父方の祖父は上小国から東京に出た人だが、父が四歳の時に亡くなったので詳細がわからない。祖父は兄たちとともに東京に出て、油紙と医療機器の生産販売をおこなっていたという。父の姉、つまり伯母のひとりは小国に嫁入りした。小国は緑あふれる素晴らしいところだ。盆地であるにもかかわらず、渋海川に沿ってのびやかに田んぼが拡がっている。小国の校友たちは、さらに田中家のことを調べて下さっている。感謝。

講演のテーマは法政大学とグローバリゼーションと江戸時代のことだったが、小国のこと、父のこと、佐渡のこと、愛用している十日町の吉澤の着物や明石縮、そして『北越雪譜』のことなど、新潟県への思いをこめて語ることができた。

◆5月12日(金)

◆5月12日(金)

BSN新潟放送で、本学校友および評議員で、新潟放送代表取締役社長・竹石松次氏のインタビューによる、法政大学の紹介をおこなった。生放送である。思わず話しすぎて途中でコマーシャルになってしまった瞬間も。校友たちの経営するいくつもの会社がスポンサーについて下さった。校友の力を存分に感じた日であった。

◆5月2日(火)

日本ドリコムの取材があり、女子高生に向けてメッセージを発信した。女性と男性と価値観が大きく違うわけではないが、概して女性は社会的評価という「外のものさし」より、自らの関心と情熱という「内なるものさし」で道を選ぶ傾向がある。ぜひ情熱を傾けることのできる分野に進んで欲しい。

経済産業省「日本再考研究会」が開催された。若者や子供たちが置き去りにされている国の財政をどう再配分するかが、大きな焦点となった。この会議は政策そのものより、発想をどう転換するかを論じている。