学校への暴力

2014年12月17日

パキスタンのマララ・ユスフザイさんがノーベル賞をとったばかりですが、そのパキスタンのペシャワルでタリバーンによる学校襲撃事件が起き、141人の生徒が殺された、という報道がありました。銃弾を浴びることを覚悟しなければ勉強もできない地域が世界にはあり、銃弾の中で人々(とりわけ女性たち)が教育の権利を訴えています。

やはり今日、北海道の北星学園大学で、田村信一学長(1971年、法政大学経済学部卒業、1973年、同大学院社会科学研究科修士課程修了)が理事長とともに会見し、元朝日新聞記者、植村隆氏の非常勤講師の契約を、来年度も継続すると発表しました。田村学長もまた、学生や教員への脅迫、職員の疲弊、警備による財政負担に耐えながら、大きな決断をしました。

法政大学を含め、大学における学問や言論の自由は、いつの時代も外部からの脅迫にさられています。脅迫や暴言や暴力をおこなう人たちはさまざまな政治的な立場や主張をもった人たちです。しかしどういう主張をもっていようと、脅迫・暴力・暴言は学生の学ぶ機会、議論の自由、教職員ひとりひとりが教育の質を高めるための力やお金を奪うのです。

報道で伺うところ、北星学園大学には、380人の弁護士たち、本学の山口二郎法学部教授を含めた「負けるな北星!の会」、文部科学大臣をはじめ多くの支援の輪ができ、雇用継続を決めることができたようです。これからも、日本の、のみならず世界の学校や大学は連携して、教育への暴力に立ち向かっていかねばなりません。