大学それぞれの個性

2014年12月09日

11月25日に京都で開催された私立大学連盟総会のあと、上智大学の早下隆士学長とカトリックについて会話しました。私は中学高校時代にカトリック教育を受け、日曜には教会に足を運び、公教要理の個人教育も受けていましたので、キリスト教と教育の問題は関心があります。

その後、上智大学より映画『カロル』のDVDをいただきました。ナチズムとソビエト連邦支配下の共産党の両方から、思想信仰の自由を奪われたポーランドに生きた、のちのヨハネ・パウロ2世の物語です。戦争や暴力やテロリズムが国や社会を支配するとき、人は何を基準にして非暴力を貫き通せるか?人々の精神的な指導者は、いかにして他者のために生きられたのか? これはガンディーに関心をもち続けた私のもともとの関心事ですが、総長になってのちは、今の時代環境もあって、いっそう考えるべきテーマになりました。というわけで、12月9日の女性学長たちとの会話もいきおい、キリスト教と大学の話題になったのです。

12月9日には、白鴎大学の学長(早稲田大学総長であった奥島孝康先生)、副学長、理事長の招待がありました。白鴎大学は幼稚園から大学まである、地域に根差した大学です。私は副学長の北山修先生(精神科医)と20年来の友人で、ときどきこのように理事長や先生方をまじえながら食事しています。北山先生は浮世絵を日本人の精神構造の資料として研究しているかたで、『共視論』という共著もあります。

その席に早稲田大学内の至るところをミュージアムにしている藪野健・早稲田大名誉教授がおられました。私が早稲田のキャンパスで注目し、工事期間中の法政大学にもぜひ取り入れたいと思ったのが、藪野先生の企画および絵画であることを知りました。絵画は大学の風景とその周辺地域の風景を描いたものです。先生は『キャンパスがミュージアム』という図録も出しておられます。

法政大学も、キャンパスをミュージアムにしたいです。