2014年度

2月

2014年度

2月28日(土)

アメリカンフットボール部「トマホークス」の80周年記念が開催されました。
日本一をめざす力のある部です。期待しています!

2月26日(木)

日本赤十字社の訪問がありました。株式会社エイチ・ユー(本学の子会社)協力のもとオリジナルミネラルウォーター法政水による被災地支援活動の義捐金が2011年以降の累計で100万円を超えたからです。
私個人もそうですが、日本赤十字社への定期的な寄付者は、多いと思います。また、災害時の義捐金の寄付者はもっと多いでしょう。日本赤十字社は通常の寄付金で活動しており、義捐金はそのまま被災地の行政に渡します。東日本大震災の時の義捐金がなかなか活用できなかったのは、行政が被災してすばやく動けなかったのも大きな理由でした。
寄付は、長い歴史をもつ大事な文化です。日本では、村の中に「講」や「結(ゆい)」という組織が必ずあって、一緒に屋根を葺いたり、老朽化した家を皆で再建したり、道を直したり、災害時に寄付を集めたり、孤児を育てたりしていました。その資金が共同の田でまかなわれることもあり、入会地の材木でまかなわれることもありました。町では、豪商(今の大企業)が運河を開削したり橋を作ったり、という公共事業をおこないました。

行政組織より先に、寄付とボランティアが機能していたのです。政府や行政だけでは、今でも社会は成り立ちません。赤十字のほかにも私は、ユニセフ、アムネスティ(人権団体)、国境なき医師団、グリーンピース(国際環境団体)、原子力市民委員会などを寄付対象としています。
そして多くの卒業生が、法政大学のさまざまな活動に寄付をして下さっています。
ボランティア活動と寄付で、社会はかなり変えられます。

この日は、「自己点検懇談会」も開催されました。15学部とリベラルアーツセンターが、それぞれの先進的な取り組みを紹介する会です。これらを大学評価活動と言います。毎年、学部は学生のためにさまざまな改革をおこなっています。 自己点検だけでなく、第三者の点検もおこなわれます。
そのために、学生による授業評価アンケートも大事な役割をします。なぜ回収率が低いのでしょうか? 皆さんの声が大学を変えるのです。そのための仕組みなのです。社会の中での投票やパブリック・コメントの練習だと思って、ぜひ取り組んで下さい。回収率が高くなれば、大学は確実に変わります。

2月22日(日)

法政大学マスコミオレンジ会の会合が開催されました。周知のように、アナウンサー、総合職、記者、編集者として、非常に多くの卒業生がNHKをはじめとした大手キー局などの放送業界ならびに新聞社、広告代理店、出版社で働いています。
まず最初に、ジャーナリスト・後藤健二さんの冥福を祈って黙祷をささげました。
まだこの会をご存じない卒業生もいるかと思います。どうぞ会に入って、卒業生のネットワークを仕事に活用して下さい。

2月9日(月)、11日(水)

2月は入試の月です。連日のように入試があり、合格者の決定や発表があります。総長は入試日には、連絡を受けた場合にかけつけられるようにしています。
この両日は多摩校舎で、研究室の書籍の整理をしました。私の研究室は社会学部にあるのですが、総長になって以降ほとんど来られないので、本を近くに置いておく工夫が必要だからです。
移動が多くなりましたので、まず書籍の電子化に迫られました。1年前から次々に電子化していますが、まだ終わりません。それと同時に、電子化しない本や、これから電子化する本を、近くに置いて吟味しなければなりません。図書館や研究所と同じように、総長個人もアーカイブ問題に頭を悩ませています。
長期ビジョン策定のための文書作成も、この時期の大きな仕事です。

2月3日(火)

節分、つまり追儺の行事の日です。しかし今日は旧暦12月15日。節分は旧暦12月30日なので、本来は今日ではありません。新暦だからいろいろおかしいですが、仕方ありませんね。
神田明神さんのご招待で、正式参拝とお祓いの後、裃をつけて豆まきしました。たいへんな人出でした。法政大学は日枝神社の氏子の地域にありますから、日枝神社の祭の時は、近所の方がたと一緒にお祝いします。一方、私個人は神田明神で長い間、明神塾(神田明神が主催している講演会)の塾長をやっていましたので、今でも様々なおつきあいがあります。日枝神社と神田明神の祭は天下祭りと言われ、交互に大祭をおこない、江戸を守っていました。日本橋や秋葉原も氏子の範囲で、庶民的な神社です。
神田明神は天皇の逆臣、平将門を祀る神社です。京都の天皇に対する、東国の象徴とも言えるでしょう。明治維新のとき、将門は祭神から外され名称も神田神社と変えさせられました。江戸学者たる私は頑固に神田明神と呼んでいます。将門も祭神に復活しています。
追儺は疫病駆逐の行事です。その後、様々な災難を鬼に見たてて追い払う行事になりました。正式参拝の折、このところの過酷で残酷な出来事を思い出していました。現実や他人を神仏への祈願で変えることはできませんが、祈りという行為を通して、自分をみつめることはできます。

2月2日 (月)

昼、総長声明がHPに掲載され、報道機関に発信されました。NHKのニュースサイト、読売、日経、毎日など各紙が総長声明を取り上げました。

2月1日(日)

早朝に、後藤健二さんの情報が入りました。学内と報道機関にメッセージを出すことを決めました。無事を祈っていましたが、情報が事実であるなら、ほんとうに残念でなりません。辛い一日でした。