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Vol.49 法政大学 応援団・体育会 本学初のマスコット・キャラクター「孫悟空」

2012年06月07日

本学初のマスコット・キャラクター「孫悟空」

2012年1月に開催された博物館展示室の企画展では、博物館学芸員課程の本学受講生も展示準備などを担当

2012年1月に開催された博物館展示室の企画展では、博物館学芸員課程の本学受講生も展示準備などを担当

市ケ谷キャンパスのボアソナード・タワー14階にある博物館展示室では、本学収蔵のさまざまな資料を紹介する企画展を、年に数回開催しています。

「法政大学スポーツ展~法政野球~」(2012年1月31日まで開催)では、雑誌「HOSEI」2011年12月号の“HOSEIMUSEUM”でご紹介した「野球読本」のほか、東京六大学野球において輝かしい実績を残してきた本学野球部に関する資料を展示しました。その中でひときわ目を引いたのが、高さ69センチ・幅52センチという大型の木彫りのレリーフです。そこには、中国の伝奇小説『西遊記』の孫悟空をモチーフにしたキャラクターが彫られており、これが現在本学で親しまれている環境改善活動推進キャラクター「えこぴょん」などに先立つ、本学初のマスコット・キャラクターであったと考えられます。

昭和48年、孫悟空が描かれた旗を手にした応援風景

昭和48年、孫悟空が描かれた旗を手にした応援風景

1973(昭和48)年、本学応援団は東京六大学野球をはじめとする体育会の応援において「ライバル校が使用しているキャラクターに対抗できるシンボルマークを作ろう」と、応援団と体育会で構成する「法政大学シンボルマーク制定委員会」を設置しました。学生らが中心となって検討を重ね、「知恵、勇敢、正義」を象徴する孫悟空を採用し、中村哲総長(当時)と旧知の仲であった宮尾しげを氏(1902~1982)にデザインを依頼しました。
宮尾氏は漫画家の岡本一平(1886~1948、息子は芸術家の岡本太郎)に師事し、大正から昭和時代にかけて漫画家、江戸風俗研究家として活躍した人物です。宮尾氏によって描かれた孫悟空の原画は、1973(昭和48)年11月14日に東京・神田の共立講堂で行われた応援団主催のイベント「第17回オレンジの集い」で宮尾氏本人から応援団に贈呈され、これをもって本学応援団の公式キャラクターとして制定されました。
その後、応援団は孫悟空をプリントした応援旗を作成。体育会の試合の際には、青空を駆ける孫悟空が選手らにエールを送りました。またラグビー部のユニフォームに採用されるなど、体育会に関わるグッズにも展開していきました。
1986(昭和61)年、今回展示している木彫りレリーフが本学に寄贈されました。今日まで各体育会が勝ち取ってきたトロフィーや表彰状とともに、市ケ谷総合体育館の展示ケースに並べられてきたこのレリーフは、本学体育会の活躍を見守ってきた守護神とも呼べる存在です。

(右)「知恵、勇敢、正義」の象徴という孫悟空。(左)孫悟空の木彫りレリーフ。額縁には、「寄贈 昭和61年3月31日 法政大学 保健体育部殿 箱山次男」と記されている

(右)「知恵、勇敢、正義」の象徴という孫悟空。(左)孫悟空の木彫りレリーフ。額縁には、「寄贈 昭和61年3月31日 法政大学 保健体育部殿 箱山次男」と記されている