法政大学エピソード

九段上校舎

法政大学エピソード

和仏法律学校は邦語法律科・仏語法律科・普通科の3科を併置し、当初小川町の旧東京法学校校舎で邦語の、柳原河岸の旧東京仏学校校舎で仏語の授業を行っていましたが、ほどなく邦語の方も柳原河岸に移り、本部もそこに置かれました。

しかし、手狭のため校舎の新築に踏み切り、1889年(明治22年)11月、麹町区富士見町6丁目16番地の土地315坪が購入され、1890年(明治23年)4月、255坪の木造校舎の建築が着工、6月に竣工となりました。

新校舎には、6室の「講堂」と事務室、応接所、書籍閲覧室等が設けられました。ここは靖国神社のすぐ裏で、学び舎としては絶好の地でした。全国からの入学志望者もしだいに増加、法政大学への飛躍の基礎は、ここで築かれました。

九段上校舎