法政大学エピソード

グノーティセァウトン

法政大学エピソード

大学院棟(92年館)1階エントランスロビーには、ギリシャ文字をアポロ神殿にあしらったレリーフが掲げられています。
このギリシャ文字、「グノーティセァウトン」は、ボアソナード・タワー建設により取り壊された旧大学院棟(53年館)の1階ロビーにも、レリーフ彫刻風に記されていました。

初代大学院議長(後に総長)に就任した谷川徹三(1895-1989)元総長によると、「大学院ロビーの壁上に掲げられたこのギリシャ語は、ローマ字綴りにすれば、GNOTHI SEAUTONとなる。「汝自身を知れ」の意味である。この言葉は古代ギリシャで最も大きな崇敬を受けていた社の一つ、デルフォイのアポロ神殿の門に掲げられていたと言われるが、後にソクラテスが、これを自己の哲学の中核として説いたために、ソクラテスの流れを汲む哲学において今でも大きな意味をもった言葉とされている。わが大学も、学問に志す者すべてのモットーとして、これを壁上に刻んだのである」と説明されています。

グノーティセァウトン(汝自身を知れ)とギリシャ文字で刻まれたレリーフ