第1章 東京法学社の設立とその創立者たち

ボアソナード肖像画

ボアソナード肖像画(飯田熊蔵画・1896年・油彩カンバス)

法政大学の歴史は、1880(明治13)年4月の「東京法学社」の設立にさかのぼる。

東京・駿河台に校舎を構えた東京法学社は、法学教育を担う講法局と、弁護士養成を目的とした代言局から構成されていた。

運営は、代言局を伊藤修と金丸鉄(かなまる・まがね)が担当し、講法局は薩埵正邦を中心に堀田正忠、橋本胖三郎(はんざぶろう)、大原鎌三郎らを講師に迎えて開校した。いずれもボアソナードの薫陶を受けた若きフランス法学徒だった。

また、東京法学社設立の際、資金面や経営ノウハウの相談に乗っていたといわれるのが、民間の法律家養成機関の先駆けとなる「法律学舎」を開設(1875年)した元田直(もとだ・なおし)だ。

先の6人に元田を加えた7人が、東京法学社の設立に大きく関わっていたとみられる。

ボアソナード胸像原型

コラム:ボアソナード胸像原型
1934(昭和9)年6月、日仏のボアソナード教授記念事業委員会により、パリ法科大学のボアソナード胸像が設置されたが、同年12月にこの原型が在パリ日本大使館を通じて本学に寄贈された。1953(昭和28)年12月、ボアソナード来日80周年を記念し、この原型をもとに2体のブロンズ像が制作され、本学と最高裁判所に置かれている。