キャリアデザイン学部

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2011.01.25

荒川ゼミ「立川計画」活動報告

まちをフィールドに芸術支援活動
キャリアデザイン学部の荒川ゼミに基盤を置く文化芸術振興団体「立川計画」は、アートを用いて東京都立川市を盛り上げていくために2010年に立ち上げられた有志団体です。わたしたち発起人は、ゼミの研究テーマであるアートマネジメントを学ぶうちに、アートと社会の“繋ぎ手”として、若手アーティストの育成を促すことの必要性を感じ、それと同時に、出身地である立川市に、実はたくさんの文化資源が潜んでいることに注目しました。同市が「若手アーティストの集うまち」の代表として多くの人に愛されるようになることを目指して活動を展開しています。

音楽×映像×立川をテーマに若手アーティスト支援
〜映画館でミュージックビデオ上映という新しい試み〜

初年度である2010年に実施したのは、「FARET TUBE(ふぁーれちゅーぶ)2010」というプロジェクト。
立川市が世界に誇る文化資源であるパブリック・アートの作品群「ファーレ立川」の魅力をもっと広めていくために、若手アーティストがこの地を舞台にミュージックビデオ(以下、MV)を制作し、市内映画館で上映するという、1年がかりのプロジェクトです。

初めての企画で手探り状態ながらも、わたしたちは様々な方面に協力をお願いして回りました。その結果、立川市役所や立川観光協会をはじめ、11団体が公式に後援・協力を承諾してくださり、さらには音楽プロデューサーのコモリタミノル氏や映画監督の堤幸彦氏といった著名な方からのお力添えもいただけることになりました。新聞やテレビにも度々取り上げていただきました。

8〜10月には、ウェブ上の人気投票によって選ばれた20組の若手ミュージシャンと、協力を申し出てくださった若手映像クリエイター20組がそれぞれペアを組み、実写やCG、アニメーション等の手法を用いて20本のMVを作りました。完成したMVでは、本格的な演技で魅せる作品や、アート作品を象徴的に解釈した作品等、若手アーティストたちの才能がいかんなく発揮されました。

11月に市内の映画館CINEMA・TWOにて開催した上映会では、来場者からは「立川にこんなアートがあるなんて知らなかった、ぜひ行ってみたい」「好きなミュージシャンを見つけた」、参加アーティストからは「とても魅力的な企画」「MV制作や新たな出会いがうれしい」などの言葉をいただき、このプロジェクトの意義を再確認しました。
わたしたち自身も、企画運営を通じて、様々な分野の社会人の方々やアーティストたちと意見を交わし合う機会を得たり、HPやパンフレットを自分たちでデザイン・制作するスキルを身につけたり、なにより自分たちの頭のなかで考えたことを実際の形にできるという自信と、その結果としてたくさんの感謝というかけがえのない財産を手に入れました。

とはいえ、まだまだ動き出したばかりで未知数の多い私たちです。この企画は来年度のゼミ生たちが引き継ぎ、さらなる改良発展を遂げながら、これからも継続して開催していきます。 協力団体の方々からいただいた「『立川計画』は立川市の宝だ」という言葉を胸に、これからも若手アーティストと立川市、双方の発展の軸となれるような活動ができたらと願っています。

                                キャリアデザイン学部4年 佐藤茉莉奈

この場所を“森”に見立て、そこに棲む“妖精”として作品を設置したエリア
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「ファーレ立川」で行われたMVのロケ
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立川駅前の街頭ビジョンを使ったCM放送
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