寺崎ゼミ

◇ゼミ全体の活動/世の中にアンテナを広げる

このゼミは、「なんでだろう」「変なの」「つらい」といった個人的な思いを社会的な問題につなげて考えることができることを目標にしています。そのために、ゼミでは学生の心のなかに小さなアンテナをたてることを意識しています。

*アンテナをたてる?

「今の世の中にとくに不満はない」「私は幸せな人生を生きている」といったように、身の回りになんの不自由も感じないという人がいます。ゼミでは、そういう人は「問題」をとらえるための基礎的な語彙・知識・スキルが欠けているのだと考えます。そういった語彙・知識・スキルを修得し、少しだけ運用してみること、これをゼミでは「小さなアンテナをたてる」と表現します。

*アンテナを育てる

たてた小さなアンテナをつなげるのは学生個人の努力です。ゼミでおもしろいと思ったことを、他の授業やふだんの生活のなかで適用したり、図書館の本やデータベースを使ってもっと深めたり、そうやってアンテナはどんどん精度の高い、大きなものになっていきます。
また、ゼミでは、とくに対象を限定せず、身の回りのいろいろな出来事について取り扱います。一見関係ないように思えるいくつかの出来事が、ある視角を手に入れたとたん、一気につながって、世界がぐんぐん広がるような興奮こそ、大学での学びの醍醐味であり、ゼミで感じてほしい楽しさです。1本のアンテナが他のアンテナと次第につながり、パラボラアンテナのようになっていくことを期待しています。

◇学年ごとの活動

学生の個性にあわせて柔軟に計画します。今年は活気のある学生が集まったので、その良さを失わないように、基礎的な文献を読み、語彙と知識を得るところからスタートしました。

*4年次には卒業論文を必ず執筆します。

卒業論文執筆は、大学4年間の総決算ですが、それだけではありません。「1つのことをじっくり時間をかけて考える」「問いも答えも自分で決める」「説得することの困難さを体感する」「コツコツやることの大切さを思い知る」といった、これからの人生でとても役に立つ力を身につけることができます。

*合宿

隔年で地方都市の山間部を訪れ、学校教育、社会教育などを観察する2泊3日の合宿を行います。地方都市の衰退と地域振興の困難さを実感し、大学での学びを振り返ることが目的です。それ以外の年は、1泊でそのとき話題のスポットに行きます。事前に調べられることは調べ、それに基づいて現地で質疑応答をし、事後にレポートをまとめるというガッツリした学習活動です。

◇学生の声

寺崎ゼミでは、日常で私達が当たり前のようにとらえていることを、それは果たして本当に当たり前であるのか、ということをゼミ全体で意見を出し合いながら追求し、様々な視点で物事を考えられるようにします。また、身の回りの問題とされている事を別の視点から見て、問題とされてない隠れた問題を考えます。ゼミ全体で何かを作り上げるということより、個々で興味のあるテーマを決め、進めていきます。私達の代から始まったゼミですが、寺崎先生は知識豊富で厳しく真面目かと思いきや、ゼミ中に不意に面白い話を挟んで来たり、いきなりプチ筋トレがあったりなど、やる時はしっかりやりオンオフを大切にしながら、皆で刺激し合い仲良く楽しく学んでいます。
(荻野佑夏・長田雄樹)