田澤ゼミ

田澤ゼミは「移行期の若者」について研究しているゼミです。

ゼミ生は学校から社会まで幅広く関心事を持ち込んでいます。 以下には学年ごとの取り組みを紹介します。2年生は開始したばかりなので教員より紹介します。3年生と4年生はゼミ生から紹介してもらいます。

■2年生・・・関心事の発表

夏休みのゼミ合宿:共同研究をまとめています。

夏休みのゼミ合宿:共同研究をまとめています。

【個人からのアプローチ】
二人一組でワークを行います。自分の過去、現在、未来について、重要だと思う出来事や状況について語った後に、付箋に書き出していきます。その後、調査用紙を使ってそれぞれの付箋について感情面をデータ化し、過去、現在、未来のつながりについて検討していきます。これによって自らのキャリアについて時間軸からとらえなおします。現時点での自己理解に役立ちます。

【社会からのアプローチ】
自分が関心のある新聞記事を発表してきます。ただ新聞を読んでまとめるだけではなく、Twitter、Googleアラートなどを活用しながら、「いかにして関心のあるテーマの最新ニュースを集めるのか」という方法についても学んでいきます。ここでの発表を参考にしながら、教員がそのゼミ生の関心事についての発表資料を決めます。ゼミ生はそれぞれ自分の関心事に近いテーマの資料で発表し、それについてゼミ生間でディスカッションしています。

■3年生・・・共同研究の実施、個人ごとのレビュー論文作成

授賞式:共同研究が懸賞論文で佳作をとりました。

授賞式:共同研究が懸賞論文で佳作をとりました。

【写真用いた自己紹介】
ゼミの最初で、自分の過去、現在、未来について自分で撮った写真9点を用いて発表しました。いざ自分のルーツを写真で表現しようとするとなかなか難しく、どんな写真を撮れば自分をより正確に表せるか、自分のことをまだ知らない相手に自分をわかりやすく伝えるにはどうすればいいか、自分の過去、現在、未来を筋道建てて説明することなど難しい点がいくつもありました。振り返るとこれはプレゼンの基本を考えるいい機会だったように思います。

【共同研究:懸賞論文の作成】
春学期は、3年ゼミ生全員で懸賞論文の作成に取り組みました。テーマは大学のキャリアセンターの取り組みの分析と問題点の呈示です。各々役割が与えられ、インタビュー、統計分析、論文の執筆等を行ないました。昨年は投稿した論文が佳作に表彰されました。論文執筆に必要なスキルの習得に加え、個人の論文作成へのモチベーションの上昇にも繋がりました。

【個人ごとのレビュー論文作成】
秋学期は、各自が関心を持つテーマに関して8000文字程度のレビュー論文を作成しました。年度末の学生研究発表会で、私は『テロリズムを題材にした平和教育の実践』について発表しました。平和教育とは戦争や暴力を題材に平和について考える教育ですが、現在の取り組みにおける問題点、その解決策としてテロリズムを題材に取り上げることを呈示しました。文献探し、情報収集、文字おこし、書き直しの連続、プレゼンテーション、大変だった点はいくつもありましたが、関心のあるテーマに全力で向きあう時間はとても楽しく、卒業論文では更にテーマを深く掘り下げてより質の高いものを制作しようという決意にもつながりました。

 (4年:北村 和大)

■4年生・・・卒業論文の例

サポステでの学習支援:自分で作った教材で教えています。

サポステでの学習支援:自分で作った教材で教えています。

【卒業論文のフィールド】
先生から紹介してもらい、よこはま若者サポートステーション(通称サポステ)で、就労に向けて取り組む人々に講師として読み・書き・計算といった基礎学力をつけてもらうためのサポートをしています。そこでは、自立し社会に出て働くことを見据えた学習活動がなされているため、より個人の希望や資質、生活の状況などを優先的に考慮していました。学校とはまた違った意味合いや視点をもって学習活動の立ち位置や重要性を考えることができ、大学での個人の学びにも生きていると感じています。

【卒業論文のテーマ】
卒業論文ではここでの経験をまとめています。今年の夏から3か月間、発達障害を抱えている、または発達障害が疑われる若者8名とともに、学習活動や会話をしているなかで彼らの特徴やニーズが見えてきました。また、周囲の声かけや行動に対してどのような反応や変化がうまれたのか側面も大事であることが分かってきました。「発達障害」とは一体どのようなものであるか、彼らの生活の中に具体的にどのような困難や課題が生じているのか、そういった問題の改善や変化に、学習活動を通してどのようにアプローチしていけるのかということがわたしの関心のある点であり、論文のテーマです。困難を抱えている人々に対し、彼らの希望にそったよりよい生活や幸せのために現在どのようなサポートが行われているのか、またどのようなことが必要であり求められているのかなど、まだまだ対応や支援の方法が確立されていない分野ということもあり、関心とやりがいをもって取り組んでいます。

(4年:太田美沙希)