武石ゼミ

「これからの働き方を考える」を年間テーマに授業を進めています。

特に男女が生き生きと働き、仕事(WORK)と仕事以外の生活(LIFE)を調和させていく社会は、どうすれば実現できるのか、ということを考えていきます。ゼミの活動は、次の通りです。

仕事と生活の調和を考える学生フォーラム

仕事と生活の調和を考える学生フォーラム

【2年生(秋学期)】
文献を読んで問題意識を持つ、ディスカッションで意見を述べる、意見を聴く、といった学びの基本を習得するために、「働くこと」に関する文献を講読し、ディスカッションをしています。最初は自分の意見をうまく伝えられなくても、2ヶ月が過ぎるころから活発な意見交換ができてきて、お互いの意見を聴いて新たな発見がある学びの場となっています。文献の探し方、レポートの書き方などの基礎も、2年次でしっかり身につけます。

【3年生】
やりたいテーマを決めて、グループ研究をしています。「大学生の就業意識」「イクメン研究」「キャリア自律を進めるために」などのテーマについて、アンケート調査、インタビュー調査を通して実証的な研究方法を学び、問題提起⇒仮説の提示⇒実証のためのデータ収集⇒データ分析⇒結論の導出、という研究の流れを理解します。年度末にはゼミ論を仕上げて、4年次の卒業研究につなげます。

「学生版ワーク・ライフ・バランス憲章」を岡崎少子化担当大臣に手渡しました。

「学生版ワーク・ライフ・バランス憲章」を             岡崎少子化担当大臣に手渡しました。

【4年生】
卒業論文執筆が必須です。個々にテーマを決めて卒業研究を進めます。アンケート調査をしたり、インタビュー調査をしながら、自分の研究課題の答えを見つけます。これまでのテーマ例は以下の通りです。1年間かけて卒業論文を書き上げたときの達成感から「提出した後に涙が出てきた!」という学生もいます。

 ● 企業におけるメンター制度の現状と課題
 ● 3歳児神話が女子大生の職業観に与える影響について
 ● 夫のイクメン化を促進するために
 ● 大学生の結婚意識の決定要因の分析
 ● 若者の早期離職に関する研究

【その他活動】
学生の発案で東京都とタイアップして「仕事と生活の調和を考える学生フォーラム 『私たちが変える働き方!』」(2010年11月)を開催して、学生がまとめた提言を少子化担当大臣に手渡したり、企業のワーク・ライフ・バランス支援策のインタビューなどを実施してきました。これらの活動実績は、東京都の「とうきょう子育てスイッチ」のHPの「取り組み情報一覧」で参照できます。また、企業訪問や工場見学などもゼミ活動として積極的に行っています。

◆ 3年生 松島はるかさんからのゼミ紹介

3年ゼミでは、年間を通して、グループ別の研究テーマを設定し、その研究課題を解決するための文献購読、データ等の収集などを行い、最終的には論文を執筆します。文献講読、発表、ディスカッション、フィールド調査としてのインタビューなどを行いながら課題に取り組みます。段階的に研究に取り組む事によって研究テーマの設定、課題意識の明確化、文献研究の進め方、問題意識への実証的なアプローチの方法、実証的なデータ等から結論を導く方法、論文やレポートの書き方など、一連の研究の基礎の流れを習得することができています。

「大学での学びは、自分が知りたいことを主体的に追求すること、が基本なので、与えられたものではなく、自分で探究心をもって学習することが重要である」という武石ゼミの考え方を基に、学生が積極的に発言しつつも、他の人の考えにもきちんと耳を傾け、共に考える場となっています。特に、キャリアデザインに関して正解はないことが多いので、他者の意見をききながら自分の意見をまとめて発言する、ということが重要。生徒が考えに煮詰まってしまったときや話がまとまらなくなってしまった時には、先生がしっかりサポートしてくれるので、円滑かつ楽しく研究を進めることができています。

ゼミでは大人数の講義では学びにくい課題設定の仕方やディスカッションの仕方、レポートの書き方をはじめ、実際に企業にメール作成をする際に気をつけることや、礼儀なども事細かに学ぶことができています。

基本的にテーマ設定は自由なので、自分の興味のあるテーマを学ぶ事が出来ます。「これからの社会を作り上げていくのは、働く女性と、それを理解しサポートする男性だと思う。」と3年内川沙紀さん。私たちがグループ研究で取り上げているのは“イクメン”と呼ばれる男性についてです。イクメン本人や積極的に取り組みを行っている企業へ、フィールド調査としてインタビューの依頼をし、アポを取り付けて調査を進めてきました。

「何より生の声に触れる機会が多いこと。それがこのゼミの特徴だと思う。」と3年ゼミ長平山理子さんが言うように、教室にこもって研究をするのではなく、実際に自分で話を聞いて実態把握のための調査をするシーンも多々あるので、主体的・積極的に取り組むことが重要になってくるとともに、自然とその力が身に付いてきます。

「少人数で同じ課題に取り組むうちに、自然と各学年の仲が深まってきた。」と3年の亀田実咲さん。普段のゼミでは全学年同時に直接関わる事は少ないですが、ゲストスピーカーのお話を聞くときや、企業訪問、合宿などの機会を通じて、縦のつながりもだんだんと深まっていきます。課題にはまじめに取り組みつつも、教室では笑顔が絶えない。ゼミの時間だけでなく授業後に食事に行ったりすることが、自分の意見をはっきり述べたり、些細な事も質問しやすい“アットホーム”という言葉がよく似合う雰囲気を創り上げているのでしょう。