荒川ゼミ

アートを介して人とつながる

荒川ゼミは、アート・マネジメントや文化政策について研究する、和やかながらもマイペースで個性的な学生が集まっているゼミです。4年生は主として卒論執筆のための準備を、また3年生はアートに関する文献研究を行い、それぞれ卒業論文集とゼミ論集にまとめます。加えて、毎年サブゼミの時間を活用して、ゼミイベントを企画・実施しています。これまで、若手アーティストの作品展示会を法政大学内のメディアラウンジで開催したり、幼稚園児を対象としたアートのワークショップを行ったりしてきました。

私たちの学年は、昨年度は、法政大学キャリアデザイン学会の「学生サポートプログラム」の助成金を得て、雑誌の発行に挑戦しました。アート・マネジメントを研究する荒川ゼミらしい雑誌として、「アートと人をつなぐ」をテーマに、大学生にアートを身近に感じてもらうことを目的としたムック『てのひらアート』を制作し、自主法政祭ではその成果の展示も行いました。

『てのひらアート』では、単にアートを紹介するだけでなく、日ごろ授業で学んでいるキャリアヒストリーの手法を応用して、アートに関する仕事に携わっている方々へのインタビューを行ったり、ゼミ生の発想に基づいた自由なアートの捉え方を紹介したコーナーや、アートに触れるための入門コーナーなども設けました。制作に当たり、まずイラストレーターやフォトショップなど、編集に必要なパソコンスキルの習得から始めました。取材はもちろんのこと、誌面のデザインや執筆など、思った以上に手間がかかり、ゼミ生全員で意見を出し合いながら、たくさんの時間を共有して仕上げました。自主法政祭では、雑誌の紹介ばかりでなく、「あなたにとってアートとは?」という質問に答えてもらうコーナーを作るなど、来訪者がアートをより身近に感じられるよう工夫を凝らしました。幸い、非常に多くの方々から好評をいただき、アートと大学生の橋渡しをするという所期の目的を果たすことができました。

今年度は学外に目を向け、東京都立川市の文化振興を目的として「立川計画」という団体を立ち上げ、「FARET TUBE(ファーレ・チューブ)2010」と題した企画を進めています。これは、学生を中心とする若手ミュージシャンからオリジナル楽曲を募り、WEB上のコンペを勝ち抜いたミュージシャンと学生映像クリエイターがコラボして、立川市内のパブリックアート群「ファーレ立川」を舞台にミュージックビデオを制作するというものです。再開発が進む立川から若者文化を発信することにより、新しい地域アイデンティティの創造を目ざしています。この活動に対しては、立川市役所をはじめ地元の観光協会や地域振興のNPOなど、多くの方々からご賛同とご協力をいただいています。また、新聞やケーブルTV、地元FM局など、すでに幾つかのメディアでも取り上げていただきました。企画の実現に向けて、日々課題が山積みで苦労していますが、活動を通じてさまざまな分野の人々とコミュニケーションを深めていくなかで、多くのことを学ばせていただいています。

参考リンク

ゼミイベントは、荒川ゼミが毎年最も力を注いでいる活動なので、後輩たちが今後どのような企画を行っていくのかとても楽しみです。

『てのひらアート』編集部

『てのひらアート』編集部

「FARET TUBE 2010」アーティスト説明会

「FARET TUBE 2010」アーティスト説明会

記事 キャリアデザイン学部4年 原 菜々子