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「キャリアアドバイザーだからできること」(キャリアアドバイザー通信)

2019年02月27日

 春休みに入り、キャンパスでは就職活動に追われる3年生の姿を見かけるようになりました。その姿を見ては1年生からの成長した様子が感慨深くもあり、心落ち着かず応援したい気持ちも沸き起こってきます。

 この度5年間のキャリアアドバイザーとしての業務を終えるにあたり、キャリアデザイン学部における私たちの役割について考えてみました。担当教員とともに授業の運営を担うこと、個別面談を行うこと、キャリア支援のためのイベントを企画して実施すること、業務のすべては学部の学生のキャリア意識の強化、キャリア形成を促すことに寄与することを目的としています。私たちは教員とは異なる立場で、学生が学ぶこと、生きていくこと、未来を考えることを教えるのではなく、学生が4年間かけて自律的に一歩を踏み出していくことを促す役割を担っていると考えます。この5年間で何百人の学生と向き合ってきたでしょう。授業でかかわることがなければ、面談やイベントにやってくる一握りの学生を支援することしかできないでしょう。しかしながら授業でかかわることで、困難を抱えた学生、やる気満々の学生、多様性に富んだ学生のことを身近で理解し、何かのきっかけを与えられたり、さらに高みを目指すことを促したり、私たちの存在が活かされているのかもしれません。

 さて、昨今就職活動において企業選択の際に着目する視点、組織、仕事、展望、環境という視点があるともいわれる中、入社後の不適応を起こさない人の多くは就職活動で環境視点(働く環境に対するフィット、会社の雰囲気、人間関係など)を重視しているといわれています。ゆとり世代以降の学生にとって、働く人や環境がどうであるかを自ら察知して適応できることは、社会で働くうえで大切な力だということです。そこで学生生活の過ごし方はその後の社会での働き方、生き方につながる影響力を与えるカギとなります。学生生活で厳しい環境を避けようとする学生もいる中で、異なる価値観の他者とのかかわりを持つ、乗り越えなければいけない壁を経験し乗り越える、他者からフィードバックをもらう経験をすることも必要なことです。このような経験を通して自ら考え内省して、他の場面でもその経験をさらに試していくことができるように、授業や面談においてこの経験の質を高めるための支援が今は必要な時代なのだと考えます。「あの時こんなことを言ってもらえた」と思い出話をしてくれる学生のことを思うと、「私たちの一言一言は学生の人生を変えることがあるかもしれない」と肝に銘じて、学生とかかわることが私たちの責務なのでしょう。

 最後に、学生の皆さん、学業に限らず学生生活全体を通してバランスよく学び、自分のさらなる力を見出していってほしいと思います。私たちが4年間の学生生活の過ごし方をその場の状況に応じてサポートする役目を果たすことで、学生の皆さんがこれから未来に向かって歩んでいくための適応する力も涵養されることを期待しています。

キャリアアドバイザー はるうらら