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「経験と成長」(キャリアアドバイザー通信)

2018年10月01日

 暑かった夏の陽射しは影を潜め、あっという間に秋らしい空気を感じるようになりました。
皆さんはどんな夏休みを過ごしましたか?

 以前、ある学生から夏休みが終わり、秋学期が始まってみたら、全く授業へ出席する意欲がなくなってしまったという相談を受けたことがあります。夏休みに入るまでの春学期は授業にも積極的で、サークル活動にも精を出していました。夏休みにはオープンキャンパススタッフとして汗を流し、それが終わるや否や、語学留学に挑戦、秋学期はさらに授業やサークルに力を入れようと思っていたそうです。けれども、目標としていたオープンキャンパスや語学留学の夏休みが終わってみると、次は何を目標としたらよいのか、気が抜けてしまい、授業にも身が入らなくなったというのです。

 夏休みに様々な出来事があり、夏の終わりとともに、何だか寂しい気持ちになってしまったという経験は誰にでもあるかもしれません。ただ、その後も夏休みの高揚感から抜け出せず、どうしてよいかわからないとなると、本人にとってはとても辛いことです。夏休みにとても素晴らしい経験をしたけれども、終わってみるとこれからは何をすればよいのか、道に迷ったような気持ちになってしまったようでした。

 人は経験を通して成長するとき、その大きさやスピードは人それぞれです。同じ経験をしていても、人によって成長の度合いもタイミングも異なるでしょう。また、夏休みに大きく成長したと感じることができたとしても、その後も同じスピードで同様の充実感を得るのは難しいかもしれません。
大きく成長した後にはしばしば、停滞があるものです。けれども、停滞は決して無駄な時間ばかりではないでしょう。その間に自分の将来の方向性を考えたり、自分の経験を掘り起こしたりということが、次への成長に繋がっていくのではないかと思います。

 そして、夏休みに自分が経験したことを今、どう思うのか考えてみてはいかがですか?その時、その場で一生懸命やってきたことを、少し時間が経ってみて、自分はどう捉えているのか考えてみることは大事なことだと思います。時の経過や自分の立ち位置が変わることによって、感じたり、考えたりすることは変化していきます。自分の経験を「良かった」だけでは終わらせず、自分の課題や問題点に改めて気付くことになるかもしれません。何を経験したかではなく、その経験は自分にとって、どういう意味があるかが大切なのではないでしょうか。そうした作業は将来への考えを深めていくヒントになることと思います。

 秋学期が始まりました。様々な経験をしてきた皆さんとお会いしたいと思います。

ルーチェ